結論から言うと、農地ナビ(eMAFF農地ナビ)は、農林水産省が運営する「全国の農地の場所・地番・面積・農振区域・遊休農地の判定などを、誰でも無料で地図上から調べられる公的サイト」です。登録もログインも不要で、パソコンでもスマホのブラウザでも使えます。相続した農地がどこにあるのか分からない、地番しか手元にない、農地を売りたい・貸したいときの下調べをしたい——こうした場面で最初に開くべきツールです。
この記事では、eMAFF農地ナビの使い方を4ステップで解説したうえで、地番検索のコツ、「地番が表示されない」ときの原因、面積や農地台帳の見方、そして茨城県水戸市周辺で農地の売却・相続を考える方が農地ナビをどう活用すればよいかまでを、ハウスドゥ 家・不動産買取専門店 県庁水戸がまとめました。
農地ナビとは|農林水産省が運営するeMAFF農地ナビの基本
農地ナビは農地台帳を地図で公開する国のサイト
農地ナビの正式名称は「eMAFF農地ナビ(いーまふ農地ナビ)」で、農林水産省が運営しています。市町村の農業委員会が整備している「農地台帳」と「農地に関する地図」をインターネット上で公表するための仕組みで、農地法第52条の3にもとづく公的な情報公開サービスです。
地図上で農地を1筆ずつクリックすると、所在・地番・地目・面積・農業振興地域の区分・遊休農地かどうか・所有者の貸付や売却の意向の有無といった情報を確認できます。不動産会社や農業者だけでなく、相続で農地を受け継いだ一般の方も、自分の農地の場所と概要を無料で把握できるのが大きな特徴です。
全国農地ナビからeMAFF農地ナビへ:以前は全国農業会議所が運営する「全国農地ナビ」というサイトがありましたが、農林水産省の共通申請サービス「eMAFF」の整備にあわせて、eMAFF農地ナビへと引き継がれました。検索で「全国農地ナビ」「いーまふ農地ナビ」「eマフ 農地ナビ」などと表記が分かれているのはこの経緯によるもので、現在利用できるのはeMAFF農地ナビ(https://map.maff.go.jp/)です。古いブックマークから「農地ナビが見れない」「検索できない」となる場合は、まずアクセス先のURLを確認してください。
農地ナビは無料?アプリはある?スマホで使える?
農地ナビの利用は無料で、会員登録やログインも不要です。「農地ナビ アプリ無料」と検索される方が多いのですが、農地ナビはブラウザで動作するWebサービスのため、スマホの場合もアプリストアからのダウンロードは不要です。SafariやChromeなどのブラウザでeMAFF農地ナビを開けば、パソコンと同じ情報を確認できます。現地で農地を確認しながら使いたいときは、スマホの「現在地」機能と組み合わせると便利です(後述)。
eMAFF農地ナビの使い方|4ステップで農地を探す
操作は大きく4つのステップです。まず全体の流れをつかんでから、地番検索など個別の機能を見ていきましょう。

手順1:eMAFF農地ナビにアクセスする
検索エンジンで「eMAFF農地ナビ」と検索するか、農林水産省のサイトからリンクをたどってアクセスします。トップ画面には地図と検索窓が表示され、利用規約への同意を求められた場合は内容を確認して進みます。
手順2:市町村・住所・地番で場所を絞り込む
検索窓に「茨城県水戸市」のように市町村名を入れると、その地域の地図が表示されます。さらに大字(おおあざ)や地番まで指定すれば、目的の農地の近くまで一気に移動できます。地図を直接ドラッグして移動し、ズームインする方法でも構いません。
手順3:地図上の農地(筆)をクリックする
一定以上に拡大すると、農地が1筆ごとに色分けされたポリゴン(多角形)で表示されます。調べたい農地をクリック(スマホならタップ)すると、その筆の詳細情報が表示されます。背景を航空写真に切り替えると、現況が畑なのか荒れているのかを視覚的に確認しやすくなります。
手順4:農地の詳細情報を確認する
詳細画面では、所在・地番・登記地目・現況地目・面積・農業振興地域の区分・遊休農地の判定結果・貸付や売却の意向・賃借権などの権利設定の有無を確認できます。必要に応じてブラウザの印刷機能でPDF保存しておくと、相続の話し合いや不動産会社への相談時に役立ちます。
農地ナビの地番検索のやり方と「地番が表示されない」ときの対処
地番検索の基本|住所ではなく「地番」を使う
農地ナビで最も使われる機能が地番検索です。固定資産税の納税通知書や登記事項証明書に書かれている「水戸市○○町△△番□」という地番を、市町村・大字・地番の順に入力します。ここで注意したいのは、農地は住居表示(○丁目○番○号)ではなく地番で管理されているという点です。郵便物の住所で検索してもヒットしないことが多いので、必ず登記上の地番を用意してください。
地番が表示されない主な原因5つ
「農地ナビ 地番 表示されない」という検索が多いように、地番を入れても出てこないケースは珍しくありません。主な原因は次のとおりです。
- 農地台帳に登録されていない土地:登記地目が宅地・山林・雑種地などの土地は、農地台帳の対象外なので表示されません。
- 地図と台帳の紐づけが未整備:台帳にはあっても、地図データ(筆ポリゴン)と結びついていない筆は地図上に出ないことがあります。
- 小字(こあざ)の表記違い:「字○○」の有無や旧字体の違いで検索に引っかからない場合があります。大字までで検索し、地図上で探すと見つかることがあります。
- 地図の縮尺が小さい:広域表示のままではポリゴンが描画されません。ズームインして確認してください。
- 反映のタイムラグ:農業委員会が台帳を更新してから地図に反映されるまで時間差があります。最近登記を動かした農地は要注意です。
それでも見つからないときは農業委員会へ。上記を試しても該当の農地が出てこない場合は、農地の所在する市町村の農業委員会事務局に問い合わせるのが確実です。水戸市内の農地であれば水戸市農業委員会が窓口となり、農地台帳の閲覧や証明書の交付を受けられます。
農地ナビの地図表示・現在地・航空写真の使い方
農地マップとしての使い方(色分けの見方)
農地ナビの地図は、農地の区分ごとに色分けされています。凡例ボタンを開くと、田・畑の別、農業振興地域内の農用地区域(いわゆる青地)かどうか、遊休農地の判定などを色で見分けられます。「農地マップ」「農地地番地図」として、一帯の農地の広がりを俯瞰するのにも使えます。
現在地機能で「今いる場所の農地」を調べる
スマホで農地ナビを開き、位置情報の利用を許可すると、現在地を中心に地図を表示できます。相続した農地の現地確認に行ったとき、目の前の畑がどの地番なのか、面積はどれくらいかをその場で確認できるので、境界の目安や隣接地の状況把握に重宝します。
航空写真で現況を確認:背景地図を航空写真に切り替えると、耕作されているか、雑草や竹が繁茂しているかなどの現況が分かります。ただし航空写真は撮影時期が古い場合があるため、最終的には現地確認が必要です。
農地ナビで面積・地目・農業振興地域を調べる方法
面積の見方|登記面積と現況面積は異なることがある
農地の詳細画面では面積が表示されますが、これは農地台帳上の数値です。登記簿の地積と、農業委員会が把握している現況の面積が異なることもあります。売却や賃貸借の価格交渉では正確な面積が重要になるため、最終的には登記事項証明書や測量図で確認しましょう。
農業振興地域(青地・白地)の調べ方
「農業振興地域 調べ方」で悩む方も多いですが、農地ナビの詳細情報には「農振法区分」の項目があり、農用地区域内(青地)か区域外(白地)かを確認できます。青地の農地は原則として農地転用ができないため、宅地にして売る計画があるなら最初に確認すべき項目です。表示が「設定なし」となっている場合は、農業振興地域の指定外か、データ未整備の可能性があるため市町村に確認してください。
市街化区域・市街化調整区域との関係
農地ナビは都市計画の区域区分を直接示すツールではありませんが、市街化区域内の農地は農地転用が届出制、市街化調整区域内の農地は許可制と、扱いが大きく変わります。水戸市のように市街化区域と調整区域が混在する市では、農地ナビで場所を特定したうえで、市の都市計画図とあわせて確認するのが実務的です。
農地ナビで農地台帳の情報を閲覧する|わかること・わからないこと

農地台帳の公表項目(農地ナビで閲覧できる情報)
農地法にもとづき公表される農地台帳の項目は、所在・地番・地目・面積・農振区域の別・遊休農地の判定・貸付や売却の意向・権利設定の状況・耕作者の整理番号などです。これらは農地ナビで誰でも閲覧できます。
所有者の氏名・住所は表示されない
「農地ナビ 所有者」と検索する方が多いのですが、個人情報保護の観点から、所有者の氏名や住所は農地ナビには表示されません。所有者を調べたい場合は、法務局で登記事項証明書を取得するのが正攻法です。隣接地の所有者に連絡を取りたいときも同様です。
遊休農地・耕作放棄地の判定が見られる
農業委員会は毎年、農地の利用状況調査を行い、耕作されていない農地を「遊休農地」として判定しています。農地ナビでは1号遊休農地(再生可能)・2号遊休農地(再生困難)などの区分が表示されます。相続した農地が遊休農地と判定されている場合、固定資産税の課税強化や農業委員会からの指導の対象となり得るため、早めの活用や売却の検討が必要です。
農地ナビの応用機能|データダウンロード・印刷・更新頻度
検索結果のダウンロード(CSV)と筆ポリゴン
農地ナビでは、条件検索した農地の一覧をCSV形式でダウンロードできる機能が用意されています。複数の農地を相続した場合や、農業法人が周辺の貸付希望農地を探す場合などに便利です。また、農地の形状データである「筆ポリゴン」は農林水産省が別途オープンデータとして提供しており、GISソフトで利用できます。
印刷方法:専用の印刷ボタンがない場合でも、ブラウザの印刷機能(Ctrl+P)で地図と詳細情報を印刷・PDF保存できます。相続人同士で農地の場所を共有するときや、不動産会社に相談するときに持参すると話が早く進みます。
更新頻度と情報の限界
農地ナビの情報は各農業委員会が更新しており、反映のタイミングは市町村によって異なります。売買や相続登記の直後は古い情報のままのこともあるため、農地ナビはあくまで「概要を素早くつかむための地図」と位置づけ、正式な判断は登記事項証明書・農業委員会・測量結果にもとづいて行ってください。
「使えない」「検索できない」「エラー」のときの確認ポイント
アクセスが集中する時期やメンテナンス時間帯は、地図が表示されない・エラーが出ることがあります。時間をおいて再アクセスする、別のブラウザで試す、キャッシュを削除する、といった基本的な対処で解決することがほとんどです。それでも改善しない場合は、農林水産省のeMAFF問い合わせ窓口に確認してください。
水戸市で農地を相続・売却するときの農地ナビ活用術
相続した農地の場所と面積を最初に把握する
水戸市は那珂川や桜川沿いの水田地帯、内原・常澄・赤塚方面の畑作地帯など、市内に多くの農地があります。親から相続した農地が「どこにあるのか分からない」というご相談は珍しくありません。まず納税通知書の地番を農地ナビに入力し、場所・面積・農振区分・遊休農地の判定を把握することが、相続手続きと売却検討の第一歩です。
売却できる農地かどうかを農地ナビで下調べする
農地を売るには、農地のまま農業者に売る場合は農地法3条の許可、宅地などに転用して売る場合は5条の許可が必要です。農地ナビで「農用地区域内(青地)かどうか」「遊休農地かどうか」「市街化区域に近いかどうか」を確認しておくと、どの方法で売却できそうか、おおよその見通しが立ちます。農地法の詳細は「農地付き空き家の売却|農地法3条・5条の壁」で解説しています。
農地ナビで分からないことは不動産会社・農業委員会へ
農地ナビでは、売却価格の相場、農地転用が実際に認められるか、境界の正確な位置などは分かりません。価格や転用可否は市町村ごとの運用にも左右されるため、水戸市周辺の農地付き物件の取り扱い経験がある不動産会社と、水戸市農業委員会の両方に相談するのが近道です。ハウスドゥ 家・不動産買取専門店 県庁水戸では、農地付きの実家や調整区域の土地についてもご相談を承っています。
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よくある質問
Q1. 農地ナビは誰でも無料で使えますか?
はい。eMAFF農地ナビは農林水産省が運営する公的サイトで、登録・ログイン不要、無料で誰でも利用できます。
Q2. 農地ナビにスマホ用のアプリはありますか?
専用アプリはなく、スマホのブラウザからeMAFF農地ナビにアクセスして使います。インストールは不要で、現在地機能も利用できます。
Q3. 農地ナビで地番検索しても表示されないのはなぜですか?
登記地目が農地以外の土地、地図と台帳の紐づけ未整備、小字の表記違い、地図の縮尺が小さい、更新の反映待ちなどが主な原因です。解決しない場合は農地の所在する市町村の農業委員会に確認してください。
Q4. 農地ナビで農地の所有者は分かりますか?
所有者の氏名・住所は表示されません。所有者を調べるには、法務局で登記事項証明書を取得する必要があります。
Q5. 農地ナビの面積は登記簿の面積と同じですか?
農地台帳上の面積が表示されるため、登記簿の地積と一致しない場合があります。売却時は登記事項証明書や測量で正確な面積を確認してください。
Q6. 農地ナビで農業振興地域(青地・白地)は分かりますか?
詳細情報の「農振法区分」で農用地区域内かどうかを確認できます。「設定なし」と表示される場合は市町村に確認しましょう。
まとめ|農地ナビは農地の「場所と概要」を無料で調べる最初の一歩
農地ナビ(eMAFF農地ナビ)は、地番検索・地図表示・現在地・面積・農振区分・遊休農地判定などを、誰でも無料で確認できる農林水産省のサイトです。「地番が表示されない」ときは登録の有無や縮尺・表記を見直し、それでも分からなければ農業委員会へ。所有者・価格・転用可否など農地ナビでは分からないことは、登記事項証明書と専門家への相談で補いましょう。水戸市周辺で相続した農地や農地付きの実家の売却をお考えの方は、ハウスドゥ 家・不動産買取専門店 県庁水戸までお気軽にご相談ください。
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