「鹿嶋市で家を買おうと思っているが、地盤や液状化が少し心配」「そろそろ売却を考えているが、地盤の弱さを買主にどう伝えればいいのかわからない」——鹿嶋市は太平洋と北浦に挟まれた地形のため、川や湖の周辺には、地震の際に液状化が起こりやすい低地も含まれています。この記事では、鹿嶋市で液状化が心配されるエリアの特徴や調べ方、売却時の考え方を整理します。鹿嶋市の防災情報全般(洪水・土砂災害・津波ハザードマップの読み方など)は鹿嶋市の防災ハザードマップ完全ガイド|洪水・津波・土砂災害【2026】で詳しくまとめていますので、あわせてご覧ください。
鹿嶋市で液状化が心配されるのはどんな場所?

太平洋沿岸・北浦沿岸の低地
液状化は、地下水位が高く、砂を多く含んだ緩い地盤の土地で、強い地震の揺れをきっかけに起こりやすいとされています。鹿嶋市は太平洋と北浦(茨城県内で2番目に大きい湖)に挟まれた地形で、これらの沿岸部には低地が広がっています。市の中心部から少し離れたエリアでも、古い地形図を確認すると、かつて湿地や水田だった場所に宅地が広がっているケースは珍しくありません。
鹿島港周辺の埋立地
鹿嶋市の臨海部には、鹿島港を中心とした鹿島臨海工業地帯が広がっており、その多くは埋立によって造成された土地です。一般的に、埋立地は自然にできた土地に比べて地盤が緩く、液状化が起こりやすい傾向があるとされています。臨海部に近いエリアで住宅を検討する場合は、この点も踏まえておくとよいでしょう。
2011年東日本大震災で鹿嶋市はどうだった?
市内で震度6弱を観測
2011年の東日本大震災では、鹿嶋市内で震度6弱という強い揺れを観測しました。鹿嶋市が公表している震災記録によると、鹿島港に近接する長栖・谷原地区では2mを超える津波が押し寄せ、泥水や瓦礫に見舞われる被害が発生しています。
鹿島港周辺では津波被害も(隣接する神栖市では液状化被害も報告)
鹿嶋市の震災記録では津波被害を中心に記録されており、液状化被害についての明確な記載は確認できませんでした。一方、隣接する神栖市では、東日本大震災で津波と液状化の両方の被害が学術報告で確認されています。鹿嶋市と神栖市は太平洋沿岸という共通の地理的条件を持つため、臨海部や河川・湖沼周辺の低地では、同様の注意が必要と考えられます。
鹿嶋市に液状化専用のハザードマップはある?
洪水・土砂災害・津波マップはあるが、液状化単独マップは非公開(2026年時点)
鹿嶋市は洪水・土砂災害・津波の3種類のハザードマップを「鹿島地区版」「大野地区版」の2種類で公開しています。2026年9月時点で、鹿嶋市が単独で「液状化しやすさマップ」を公表している情報は確認できませんでした。今後整備が進む可能性はありますが、現時点では市の公式ハザードマップとしては存在しない点を正直にお伝えします。
参考になるのは茨城県の地震被害想定調査
鹿嶋市単独のマップがない代わりに参考になるのが、茨城県が実施した地震被害想定調査です。県全体の地震リスクを一定のメッシュ単位で示したもので、鹿嶋市内のエリアごとの傾向をつかむ手がかりになります。
茨城県地震被害想定調査とPL値とは
250mメッシュ・PL値で危険度を予測
茨城県地震被害想定調査では、県内を250メートル四方のメッシュに区分し、PL値(液状化指数)と呼ばれる指標により、液状化のしやすさを予測しています。PL値が高いメッシュほど、液状化が発生する可能性が高いとされます。
平成30年(2018年)12月公表、旧調査から約20年ぶりの更新
茨城県はもともと平成10年3月に地震被害想定を公表していましたが、公表から約20年が経過したことを踏まえ、最新の科学的知見とデータにもとづいて調査をやり直し、平成30年12月に「茨城県地震被害想定調査報告書」として公表しました。個別の番地単位までの詳細な結果ではないため、あくまで大まかな傾向をつかむための資料として活用するのが実用的です。
自分で地盤を調べる方法

古地図・治水地形分類図で確認
国土地理院が公開する「治水地形分類図」や、地域の古い地図・空中写真を確認すると、その土地がもともと海・沼・水田だったかどうかを知る手がかりになります。土地の成り立ちは、地盤の強さを判断する第一歩です。
民間の地盤情報サービス
民間の地盤調査会社が提供する地盤情報サービスでは、住所を入力すると周辺の地盤調査データや推定地耐力の目安を確認できるものがあります。あくまで参考値ですが、土地探し・売却活動の初期段階で手軽に確認できる方法です。
地盤調査を依頼する
最も確実なのは、実際にその土地で地盤調査(スウェーデン式サウンディング試験など)を行う方法です。新築を予定している買主であれば建築確認の過程で調査することが一般的ですが、売却時点で調査結果があると、買主に安心材料として提示できます。
液状化が起きるとどうなる?家への影響
不同沈下・建物の傾き
液状化が発生すると、地盤の一部が不均一に沈む「不同沈下」が起こり、建物が傾く原因になることがあります。傾きの程度によっては、床の傾斜やドア・窓の建付け不良など、生活に支障が出るケースもあります。
給排水管の破損
地中に埋設された給排水管が液状化によるずれ・沈下で破損し、断水や漏水につながることもあります。過去の震災でも、こうした設備被害が復旧の長期化要因の一つとなりました。
売却時に液状化リスクをどう伝えるべきか
告知義務の考え方
液状化のしやすさそのものは土砂災害警戒区域のように法令で指定・公示される事項ではありませんが、過去に地盤に関するトラブル(不同沈下・地盤改良工事の実施履歴など)を把握している場合は、契約不適合責任を避けるためにも、わかっている事実を正確に伝えることが大切です。
わかっている情報を整理して開示する
「液状化するかどうか断定はできないが、過去に地盤改良工事を行った」「周辺は昔水田だったと聞いている」など、断定できない情報であっても、把握している事実を整理して不動産会社に共有しておくと、買主への説明もスムーズになります。実在しない調査結果や数値を作り出して説明することは避け、わからないことは「わからない」と正直に伝える姿勢が信頼につながります。
鹿嶋市の地盤・液状化と売却への影響
価格への影響は立地と地盤改良の有無次第
液状化が心配されるエリアだからといって、一律に売却価格が下がるわけではありません。地盤改良工事の実施状況、過去の被災歴の有無、周辺の取引実績などによって影響の大きさは変わります。
地盤に不安がある場合の売却の選択肢
「地盤調査を依頼する時間や費用をかけたくない」「古い建物のままでは売りにくい」という場合は、現況のまま買取を依頼する方法もあります。ハウスドゥ 家・不動産買取専門店 県庁水戸では、鹿嶋市内の地盤状況を踏まえたうえでの査定に対応しています。
よくある質問
鹿嶋市に液状化のハザードマップはありますか?
2026年9月時点で、鹿嶋市が単独で公開している「液状化しやすさマップ」は確認できていません。参考情報としては、茨城県が平成30年12月に公表した「茨城県地震被害想定調査報告書」の250mメッシュ・PL値によるデータがあります。
鹿嶋市で液状化が心配されるのはどのあたりですか?
太平洋・北浦の沿岸部や、鹿島港周辺の埋立地など、水辺に近い低地は一般的に液状化が起こりやすい地盤とされています。2011年の東日本大震災では、隣接する神栖市の沿岸部で液状化被害が報告されています。
自分の土地の地盤を調べるにはどうすればいいですか?
国土地理院の治水地形分類図や古地図で土地の成り立ちを確認する方法、民間の地盤情報サービスで概算を確認する方法、実際にスウェーデン式サウンディング試験などの地盤調査を依頼する方法があります。
液状化が起きるとどんな被害が出ますか?
地盤が不均一に沈む「不同沈下」による建物の傾きや、給排水管の破損などが代表的です。過去の震災では、これらの被害により復旧に時間がかかったケースもありました。
売却時に液状化のリスクは伝えないといけませんか?
液状化のしやすさ自体は法令で指定される事項ではありませんが、過去の地盤改良工事の履歴や被災歴など、把握している事実は正確に伝えることが望ましいとされています。わからないことは「わからない」と正直に伝えることが大切です。
地盤に不安がある土地でも売却できますか?
可能です。地盤改良工事の実施状況などによって価格への影響は異なりますが、実際に取引されている事例は多くあります。時間をかけずに売却したい場合は、買取専門店への相談も選択肢の一つです。
まとめ
鹿嶋市は太平洋と北浦に挟まれた地形であり、沿岸部の低地や鹿島港周辺の埋立地では液状化への注意が必要です。鹿嶋市単独の液状化マップは2026年9月時点では公開されていませんが、茨城県の地震被害想定調査(PL値)や土地の成り立ちを調べる方法を組み合わせることで、大まかな傾向をつかむことができます。売却時は、断定できない情報でも把握している事実を正確に伝える姿勢が大切です。鹿嶋市の防災情報全般については鹿嶋市の防災ハザードマップ完全ガイド|洪水・津波・土砂災害【2026】もあわせてご確認ください。地盤や液状化が気になる不動産の売却は、ハウスドゥ 家・不動産買取専門店 県庁水戸まで無料でご相談ください。
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