「鹿嶋市に引っ越したいけど、実際に住むとどうなの?」——アントラーズと鹿島神宮のイメージは強いのに、暮らしの実態は意外と知られていません。海に面した工業都市であり、Jリーグの聖地でもあり、東京への高速バスも通っている。この3つの顔を持つまちが鹿嶋市です。本記事では鹿嶋市公式サイトの人口統計、国土交通省の地価公示、ハザードマップなど一次情報だけを根拠に、鹿嶋市の住みやすさを検証していきます。ハウスドゥ 水戸店が水戸市・鹿行エリアの不動産を見てきた立場から、良い面も気になる面も整理しました。

結論:鹿嶋市はこんな人に向いている

先に結論を述べます。一次情報を確認した限り、鹿嶋市は次のような人に向いているまちです。

  • 車移動が前提でも、広めの住居と自然環境を優先したい人
  • 鹿島臨海工業地帯・周辺工業団地への通勤者
  • 鹿島アントラーズの本拠地で暮らしたいサッカーファン
  • 東京都心への通勤を高速バス中心に考えられる人
  • 地価が都市部より抑えめなエリアで一戸建てを持ちたい人

逆に、電車での毎日の都心通勤を最優先したい人や、鉄道駅から徒歩圏の生活を重視する人にとっては、事前に交通条件をよく確認したほうがよいまちでもあります。以下、根拠となるデータを一つずつ見ていきます。

鹿嶋市の基本データ(人口・世帯・面積)

人口63,285人・29,121世帯(令和8年7月1日現在)

鹿嶋市公式ホームページによると、常住人口は63,285人(男性32,350人・女性30,935人)、世帯数は29,121世帯です(令和8年7月1日現在)。面積は106.04平方キロメートル(北浦の水域12.39平方キロメートルを含む)で、茨城県内の市の中では中規模の広さにあたります。

1世帯あたり約2.17人

人口を世帯数で割ると1世帯あたり約2.17人となり、ファミリー世帯と単身・二人世帯が混在する構成であることがうかがえます。工業地帯や周辺の教育機関の存在から、若年層の転入がある地域特性も影響していると考えられます。単身赴任・二人暮らし向けのコンパクトな住まいから、ファミリー向けの一戸建てまで、需要の幅が比較的広いのも鹿嶋市の特徴です。

茨城県鹿行エリアの中心的な位置づけ

鹿嶋市は茨城県の鹿行(ろっこう)エリア(鹿嶋市・神栖市・潮来市・行方市・鉾田市の5市)の中核都市の一つです。北浦を挟んで行方市・潮来市と隣接し、南は神栖市、北西は水戸市の隣の大洗町・鉾田市と接しています。鹿行エリア内での通勤・通学・買い物の拠点として機能しており、周辺市町村からのアクセスも比較的良好です。

鹿嶋市が「工業とスポーツのまち」である理由

鹿島臨海工業地帯:県内最大級の産業集積

鹿嶋市から神栖市にかけて広がる鹿島臨海工業地帯は、鉄鋼・発電・石油化学など約180社が立地し、従業員数はおよそ2万2,000人にのぼる、茨城県内最大の工業集積地です。この産業基盤が地域の雇用と経済を支えており、工場・関連企業への通勤を前提に住まいを探す人にとって、鹿嶋市は現実的な選択肢になります。企業城下町としての性格を持つため、賃貸・持ち家を問わず住宅需要が一定水準で存在してきた地域でもあります。

鹿島アントラーズのホームタウン

鹿嶋市はJリーグ「鹿島アントラーズ」のホームタウンです。1991年、市民から公募した3,414通の中からクラブ名が決定した経緯が市の記録に残っており、まちとクラブの結びつきの深さがうかがえます。スタジアム周辺は試合開催日に賑わいを見せる一方、平日は落ち着いた住宅地としての顔も持っています。市内には練習場や関連施設もあり、スポーツを軸にしたまちづくりが進められています。

鹿島神宮:歴史と自然の象徴

鹿島神宮は江戸時代には伊勢神宮への参拝と並び尊ばれた由緒ある神社で、広大な社叢(しゃそう=神社を囲む森)が市街地の中に自然環境を残しています。太平洋、北浦という2つの水辺と合わせ、都市機能と自然が同居しているのが鹿嶋市の地理的な特徴です。参道周辺には飲食店や土産物店も並び、観光と生活が隣り合わせにある点も、他の工業都市とは異なる鹿嶋市らしさといえます。

鹿島神宮駅周辺の暮らしをより詳しく知りたい方は、「鹿嶋市 鹿島神宮駅周辺の暮らしと住まい|アクセス・地価・空き家対策【2026】」でアクセス時間の目安や地価、実家・空き家の選択肢まで詳しくまとめていますので、あわせてご覧ください。

交通アクセスは「車+高速バス」が基本

東京駅からの高速バス「かしま号」

東京駅八重洲南口と鹿嶋市内(鹿島神宮駅・鹿嶋市役所など)を結ぶ高速バス「かしま号」が運行しており、所要時間はおよそ110〜125分です。関東鉄道などが運行し、鹿島神宮駅にも停車するため、都心通勤・通学を高速バス中心で組み立てることも可能です。本数も日中を含めて一定間隔で確保されており、乗り換えなしで都心に出られる利便性は評価されているポイントです。

鉄道はJR鹿島線・鹿島臨海鉄道

鉄道はJR鹿島線(鹿島神宮駅)と鹿島臨海鉄道大洗鹿島線(鹿島サッカースタジアム駅・鹿島大野駅・荒野台駅など)が市内を通ります。ただし本数は都市部の路線に比べて限られるため、日常の主な移動手段は自家用車になる世帯が多いのが実情です。実際、住みやすさに関する口コミでも「車がないと行動範囲が狭くなる」「免許取得が前提」という声が見られる一方、「渋滞が少ない」「スーパーへの買い物が便利」という評価も見られます。通勤・通学のスタイルによって、鉄道中心か車中心かの向き不向きがはっきり分かれるまちといえるでしょう。

東関東自動車道・鹿島港

東関東自動車道の潮来IC・鉾田IC方面からもアクセスでき、工業地帯には鹿島港(国際拠点港湾)が隣接します。物流・産業の面でも道路網が整備されているエリアです。水戸市方面へは国道51号・124号などの幹線道路で結ばれており、車での移動であれば県央エリアへのアクセスにも大きな支障はありません。

高速バス・JR・車それぞれのルートの所要時間比較や市内の移動手段は鹿嶋市の交通アクセス完全ガイド|高速バス・JR・車【2026】でさらに詳しく解説しています。

買い物・生活利便性

スーパー・商業施設は中心部に集積

市内中心部の宮中・鉢形台・神野エリアには商業施設やスーパーが集積しており、日常の買い物は車移動を前提とすれば大きな不便はないという声が複数のクチコミサイトで確認できます。物価についても「野菜や魚介が比較的安い」といった評価があり、地元の漁業・農業と結びついた食材の入手しやすさも生活面のプラス材料といえます。

混雑しやすい休日の大型店舗

一方で「大きな商業施設に人が集中しやすい」という指摘もあり、休日は主要店舗が混み合う傾向があるようです。郊外・農村部(平井、木滝、武井など)では商業施設までの距離が延びるため、居住エリアを選ぶ際は最寄りの商業施設までの距離を具体的に確認することをおすすめします。医療機関についても、市内に総合病院・クリニックが分布していますが、専門的な医療を受ける場合は近隣市への通院が必要になるケースもあるため、あわせて確認しておくと安心です。

子育て・教育環境

子育て支援拠点とこども家庭センター

鹿嶋市には「野草舎森の家」「鹿嶋市地域子育て支援センター」「つどいの広場すくすく」など複数の子育て支援拠点があり、こども家庭センター「りぼん」が相談窓口として設置されています。産後ケア事業も実施されており、出産後の母子ケア・育児サポート体制が整えられています。

各種手当・相談窓口

児童手当や子育てに関する各種手当は、こども相談課が窓口です。教育・保育施設の空き状況や対象年齢の条件は年度により変わるため、転入を検討する際は市の公式ページか窓口で最新情報を確認するのが確実です。工業都市としての性格上、共働き世帯も多く、保育・学童のニーズに対応した施策が継続的に整備されています。

マル福の自己負担額や認可保育所・認定こども園25施設の一覧、小中学校の学区の調べ方など、より詳しい子育て・教育情報は「鹿嶋市の子育て・教育環境|マル福・保育所・学区を実測【2026】」で解説しています。

防災・ハザードマップで確認すべきこと

洪水・津波・土砂災害の3種類

鹿嶋市は太平洋に面し北浦にも接することから、市は「洪水」「津波」「土砂災害」の3種類のハザードマップを地区別(鹿島地区版・大野地区版)に作成・公開しています。海沿い(下津・平井の海水浴場周辺、高松・鹿島港地区など)では津波ハザードマップでの浸水想定区域の確認が特に重要です。

内陸部の土砂災害警戒区域にも注意

内陸部でも一部で土砂災害警戒区域が指定されているため、住まい探しの際は「洪水」「津波」「土砂災害」のいずれについても、対象地の該当有無を市のハザードマップまたは国土交通省「重ねるハザードマップ」で個別に確認することを強くおすすめします。地盤については「地震が多いが地盤が固く、震度を感じにくい」という地域の声もありますが、これはあくまで体感的な評価であり、購入・建築前には地盤調査など専門的な確認を行うことが望ましいです。

より詳しい洪水・津波・土砂災害のハザード情報や避難場所の考え方は、鹿嶋市の防災ハザードマップ完全ガイドで詳しく解説しています。

地価の実測データ(2026年公示地価)

市全体の平均は坪7万1,414円

国土交通省の地価公示(2026年・令和8年)によれば、鹿嶋市の公示地価平均は21,603円/m²(坪単価約71,414円)で、前年比+0.88%の上昇です。このうち住宅地の平均は20,153円/m²(坪単価約66,623円)で、前年比+0.58%の上昇となっています。過去10年ほどは横ばい〜緩やかな上昇基調が続いており、大きな下落局面ではありません。

エリアによる価格差が大きい

地点別に見ると、鹿島神宮駅に近い宮中・鉢形台・旭ケ丘エリアが坪8万〜16万円台と高く、駅から離れた平井・長栖・荒井・木滝・武井エリアは坪2万〜4万円台にとどまります。同じ鹿嶋市内でも、駅からの距離と用途地域(市街化区域か調整区域か)によって坪単価に4倍前後の開きがある点は、土地探し・売却検討のどちらにおいても押さえておきたいポイントです。

商業地・工業地の動向

商業地の公示地価平均は27,400円/m²(坪単価約90,578円)で、前年比+2.06%の上昇と住宅地より伸び率が大きくなっています。工業地についても基準地価ベースで坪単価4万8,264円と横ばいで推移しており、鹿島臨海工業地帯を背景にした一定の需要が地価を下支えしていると考えられます。あくまで公示地価は「目安」であり、実際の取引価格は個別事情によって変動する点にご留意ください。

鹿嶋市 エリア別坪単価比較グラフ
鹿嶋市エリア別の坪単価比較(2026年公示地価・目安)

まとめ:鹿嶋市の住みやすさを一言で言うと

鹿嶋市は、鹿島臨海工業地帯という産業基盤、鹿島アントラーズ・鹿島神宮という文化資源、そして東京駅への高速バスという広域アクセスを併せ持つ、茨城県鹿行エリアの中核都市です。車での生活を前提にすれば買い物などの利便性は確保しやすく、地価も都市部に比べて抑えめな水準にあります。一方で鉄道の本数や海沿いエリアの防災面には注意点もあるため、住まい探しの際は候補エリアごとにハザードマップと交通手段を具体的に確認することをおすすめします。

鹿嶋市の売却・査定に関する記事

鹿嶋市エリアの不動産売却・査定・相続・空き家対策については、以下の記事もあわせてご覧ください。

また、鹿行エリアの担当エリア一覧は鹿嶋市エリアページからご確認いただけます。

鹿嶋市での不動産売却・査定を検討されている方は、当店の売却査定実績とお客様の声もぜひご参考にしてください。

耐震改修・ブロック塀の撤去・浄化槽の設置など、住宅関連の補助金は鹿嶋市の住宅補助金|耐震改修・ブロック塀・浄化槽まとめで詳しく整理しています。

▶あわせて読みたい:水戸店の売却査定実績とお客様の声はこちらでご紹介しています。水戸市の売却査定実績・お客様の声

無料相談フォーム

この記事に関するご相談はこちらから。秘密厳守で対応いたします。

    物件種別(必須)

    物件のご住所(必須)

    マンション名(マンションの方のみ)

    お名前(必須)

    お電話番号(必須)

    メールアドレス(必須)

    ご希望の相談方法(任意)

    ご来店・訪問をご希望の方は、日時をご指定ください

    第1希望日時(任意)


    第2希望日時(任意)


    備考(任意の補足)