「アントラーズタウン」として知られる鹿嶋市は、サッカーだけでなく子育て環境の面でも独自の強みを持つまちです。工業都市としての税収基盤を背景に、マル福(医療福祉費支給制度)や保育・教育の受け皿は着実に整備されてきました。本記事では、鹿嶋市への転入や住み替えを検討するご家族に向けて、マル福の自己負担額、認可保育所・認定こども園の全一覧、小中学校の学区の調べ方、子育て支援センターの利用方法までを、鹿嶋市公式ホームページの一次情報にもとづいて整理します。
鹿嶋市の子育て環境を支える3つの土台
鹿嶋市の子育て環境を理解するうえでまず押さえておきたいのが、次の3点です。
鹿島臨海工業地帯による安定した財政基盤
鹿嶋市は鹿島臨海工業地帯を抱える茨城県内有数の工業都市で、令和6年度の財政力指数は0.97と、県内市町村の中でも高い水準にあります。この財政基盤が、子育て支援施策の継続的な実施を支えています。
鹿島アントラーズのホームタウンという地域性
鹿嶋市は神栖市・潮来市・行方市・鉾田市とともに、Jリーグ「鹿島アントラーズ」のホームタウン5市の一つです。市内粟生東山のクラブハウス内には育成年代のスクール「鹿島校」があり、未経験の子どもや女の子も対象にサッカーに親しめる環境があります。スポーツを通じた地域コミュニティの結びつきの強さも、鹿嶋市の子育て環境の特徴のひとつです。
共働き世帯を意識した保育・学童の整備
工業都市としての性格上、鹿嶋市は共働き世帯の比率が高い傾向にあります。そのため保育所・小規模保育事業所・放課後児童クラブなど、就労家庭を支える受け皿が継続的に整備されています。
マル福(医療福祉費支給制度)の内容と自己負担
マル福は、茨城県内共通の医療福祉費支給制度で、子どもの医療費の自己負担を軽減する仕組みです。鹿嶋市でも県の制度に準じて運用されています。
対象年齢は0歳から高校生相当まで
鹿嶋市のマル福(小児マル福)は、0歳から高校生相当年齢までの子どもを対象としています。加えて妊産婦や重度心身障がい者も対象となる制度です。
自己負担額の考え方
重度心身障がいのある方は自己負担がありませんが、それ以外の対象者は制度上定められた自己負担の範囲内での支払いとなります。具体的な自己負担額や所得制限の有無は、対象区分や年度によって変わる可能性があるため、最新情報は鹿嶋市国保年金課医療年金グループ(電話:0299-82-2911)で確認することをおすすめします。
マル福の申請窓口
マル福の新規申請や県外医療機関受診時の助成手続きは、鹿嶋市役所国保年金課が窓口です。転入時は健康保険の切り替えとあわせて手続きが必要になるため、早めの確認が安心です。

認可保育所・認定こども園は市内25施設
鹿嶋市が公表している最新の一覧(令和7年10月1日更新)によると、市内の教育・保育施設は以下のとおりです。
保育所(園)は公立2園・私立7園の計9園
公立保育所は宮下保育園・佐田保育園の2園。私立保育所は鹿嶋さくら園・ひよどり保育園・子どもの家野草舎・カシマベビーランド・美空野保育園・実りの木保育園など7園です(月の輪保育園は休園中)。
認定こども園は公立1園・私立7園の計8園
公立の平井認定こども園に加え、認定こども園鹿島幼稚園・鹿島いずみ園・こじか・大野めぐみ保育園・大野ひかり保育園・港ヶ丘園・野草舎森の家の私立7園があり、幼稚園機能と保育所機能をあわせ持ちます。
小規模保育・家庭的保育は市内8施設
0〜2歳児を対象にした私立小規模保育事業所が7施設(ふたば保育園、そよ風保育園など)、0〜1歳児対象の家庭的保育事業所が1施設あり、低年齢児の受け皿として機能しています。
市内の教育・保育施設は合計25施設。入所申し込みは希望月の前月10日までが原則で、新年度分は例年11月頃に一斉受付が行われます。最新の空き状況・定員は鹿嶋市公式サイトの保育施設一覧ページで確認できます。

小中学校の学区と通学区域の調べ方
鹿嶋市内には複数の市立小学校・中学校があり、住所ごとに通学区域(学区)が定められています。近年は少子化を背景に学校の統合・再編も進んでいるため、学校数を固定的に案内するよりも、住み替え予定地の学区を個別に確認することが重要です。
学区は鹿嶋市教育委員会の通学区ページで確認
指定される小中学校は住所によって決まります。転入・住み替えを検討する住所が定まったら、鹿嶋市教育委員会「小中学校通学区」のページや学区マップで、対象の学校を確認するのが確実です。
指定学校変更の申請制度もある
部活動や友人関係など特別な事情がある場合、指定された学校以外への就学を希望する「指定学校変更」の申請制度も用意されています。詳細な条件は鹿嶋市総務就学課への確認が必要です。
放課後児童クラブ(学童)の申込み
共働き世帯向けに放課後児童クラブが市内各校区で運営されており、新年度入会者の募集は例年秋以降に行われます。夏休み期間のみの利用募集もあるため、就労状況にあわせて申込み時期を確認しましょう。
子育て支援センター・つどいの広場
未就園児を育てる家庭向けに、鹿嶋市は複数の交流拠点を整備しています。
セイビ堂ドリームパーク(鹿嶋市地域子育て支援センター)
市の中核的な子育て支援センターで、読み聞かせ会や親子コンサート、誕生日会など季節ごとのイベントが頻繁に開催されています。令和7年12月には対象年齢の見直しが行われており、利用前に最新の対象年齢を確認するのが安心です。
野草舎森の家・大野めぐみ保育園(すこやか広場)
認定こども園に併設された子育て広場で、未就園児の親子が気軽に立ち寄れる開放スペースとして機能しています。
つどいの広場「すくすく」
地域密着型の交流拠点で、育児相談や親子のふれあい活動の場として利用されています。
各施設の詳しい利用時間・利用登録方法は、鹿嶋市こども相談課(電話:0299-82-2911)または各施設に直接確認してください。
妊娠・出産期の経済的支援
鹿嶋市では、妊娠から出産・子育て初期までの経済的支援も整備されています。
妊婦のための支援給付(国の制度に基づく新制度)
従来の「鹿嶋市出産・子育て応援金支給事業」は令和6年度で終了し、令和7年度からは国の子ども・子育て支援法に基づく「妊婦のための支援給付」に移行しています。制度の詳細は国からの通達にもとづき随時更新されるため、最新の給付内容は鹿嶋市こども相談課または子育て世代包括支援センター「りぼん」(電話:0299-77-7806)への確認が確実です。
伴走型相談支援
妊娠届出時や乳児訪問のタイミングで、保健センター「りぼん」の専門職が面談を行う伴走型の相談支援が実施されています。転入時期と出産時期が重なる場合は、早めに相談窓口へ連絡しておくとスムーズです。
鹿嶋アントラーズタウンでの子育てという選択
鹿嶋市の子育て環境のユニークな点は、スポーツを軸にした地域コミュニティの強さです。鹿島アントラーズのホームゲーム開催時には、地域全体でチームを応援する一体感があり、子どもがスポーツに親しむ機会も豊富です。市内のクラブハウスに併設されたスクールでは、未経験の子どもや女の子も対象にした指導が行われており、部活動以外の選択肢としても人気があります。工業都市としての経済基盤と、スポーツを核にした地域のつながりの両方を持つ点が、鹿嶋市ならではの子育て環境といえるでしょう。
子育て世帯が住まいを選ぶときに考えたいこと
学区と職場・保育所の位置関係
鹿嶋市は市域が広く、鹿島神宮周辺の市街地エリアと、工業地帯に近い臨海エリアとで生活環境が異なります。通勤先・保育所・小学校区の位置関係を事前に確認し、送迎の負担が少ないエリアを選ぶことが暮らしやすさに直結します。
持ち家か賃貸か、住み替えのタイミング
子どもの就学タイミングに合わせて住み替えを検討する家庭も少なくありません。今の住まいを売却して住み替える場合、査定から売却までの期間を逆算したスケジュール管理が重要です。
実家の相続・空き家に関する関連情報
鹿嶋市で親から実家を相続した場合の売却の流れや税金の注意点は「鹿嶋市で相続した土地の売却|流れ・税金・注意点をプロが解説」、農地が付随する実家・空き家の売却は「農地・農地付き空き家の売却|農地法3条・5条の壁とは【鹿行エリア】」で解説しています。
よくある質問(FAQ)
Q1. 鹿嶋市のマル福(医療福祉費支給制度)は何歳まで対象ですか?
鹿嶋市の小児マル福は0歳から高校生相当年齢までが対象です。妊産婦や重度心身障がい者も対象区分に含まれます。自己負担額や所得制限の有無は区分により異なるため、詳細は鹿嶋市国保年金課(電話:0299-82-2911)で確認してください。
Q2. 鹿嶋市に認可保育所・認定こども園はいくつありますか?
令和7年10月1日時点で、保育所(園)が公立2園・私立7園の計9園、認定こども園が公立1園・私立7園の計8園、小規模保育事業所が私立7園、家庭的保育事業所が私立1園の合計25施設です。
Q3. 鹿嶋市の小中学校の学区はどこで確認できますか?
鹿嶋市教育委員会の公式サイト「小中学校通学区」のページで、住所ごとに指定される学校を確認できます。学校の統合・再編が行われることもあるため、住み替え予定地が決まったタイミングで最新情報を確認するのが確実です。
Q4. 鹿嶋市の子育て支援センターはどこにありますか?
市の中核拠点であるセイビ堂ドリームパーク(鹿嶋市地域子育て支援センター)のほか、野草舎森の家、認定こども園大野めぐみ保育園(すこやか広場)、つどいの広場「すくすく」があります。利用登録の方法は各施設や鹿嶋市こども相談課にご確認ください。
Q5. 妊婦のための支援給付はいくらもらえますか?
鹿嶋市独自の「出産・子育て応援金支給事業」は令和6年度で終了し、令和7年度からは国の制度「妊婦のための支援給付」に移行しています。給付額や支給要件は国からの通達に基づき運用されるため、最新情報は鹿嶋市こども相談課または子育て世代包括支援センター「りぼん」にご確認ください。
Q6. 鹿嶋市は共働き世帯でも子育てしやすいですか?
鹿嶋市は鹿島臨海工業地帯を抱える工業都市で、共働き世帯の比率が高い傾向にあります。保育所・小規模保育事業所・放課後児童クラブなど就労家庭向けの受け皿が継続的に整備されている点が特徴です。
Q7. 鹿嶋市で子どもがサッカーを習える環境はありますか?
鹿嶋市は鹿島アントラーズのホームタウンの一つで、市内粟生東山のクラブハウスにアントラーズの育成スクール「鹿島校」があります。未経験の子どもや女の子も対象としたコースが用意されています。
まとめ:制度は「最新情報の確認」が前提
鹿嶋市の子育て環境は、マル福・25の保育教育施設・複数の子育て支援センター・妊婦のための支援給付など、一定の水準で整備されています。一方で、対象年齢や自己負担額、給付内容は制度改正や年度更新で変わることがあるため、本記事の内容は目安としたうえで、転入・入園・入学の直前には必ず鹿嶋市公式サイトまたは窓口で最新情報を確認してください。鹿嶋市の住みやすさ全般(人口・地価・交通・防災)については、「鹿嶋市の住みやすさ|人口・地価・交通・防災を実測【2026】」もあわせてご覧ください。
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