茨城県のほぼ中央・太平洋沿岸に位置するひたちなか市は、内陸側の「勝田」と海側の「那珂湊」というふたつの異なる顔を持つまちです。人口は151,394人(令和8年4月1日現在)と県内でも上位規模を誇りますが、長期で見ると人口も地価も一筋縄ではいかない動きを見せています。この記事では、ハウスドゥ 家・不動産買取専門店 県庁水戸が、ひたちなか市の人口と地価の長期データを一次情報から読み解き、マイホーム探しや実家の売却を検討している方に役立つ視点をお伝えします。エリア全体の住みやすさは別記事「ひたちなか市の住みやすさ|アクセス・子育て・地価【2026】」でも詳しく解説しています。

目次
  1. ひたちなか市の人口推移|勝田と那珂湊、ふたつの顔が生んだ人口動態
    1. 国勢調査でたどる40年間の人口推移
    2. 1994年の合併で「勝田市」から「ひたちなか市」へ
    3. 年齢別人口構成と高齢化の状況
    4. 産業別就業人口に見る「工業都市」の実像
  2. ひたちなか市の地価推移|1995年ピークから2021年底打ち、今は回復基調
    1. 公示地価44年間の推移で見る土地価格の波
    2. 用途地別に見る値動きの違い
    3. 勝田エリアと那珂湊エリアで地価の傾向が異なる
  3. 人口と地価、なぜ動きが一致しないのか
    1. 人口はピークアウトも地価は底堅く推移
    2. 要因1:日立製作所グループの企業城下町という産業基盤
    3. 要因2:那珂湊地区の観光・港町需要
  4. 財政力・産業から見るひたちなか市の実力
    1. 財政力指数0.90は県内でも高水準
    2. 年間商品販売額の推移
  5. これから住む・売るを考える人へのポイント
    1. 人口減少局面での住み替え・売却タイミング
    2. 実家の相続・空き家を放置するリスク
    3. 子育て世帯・移住検討者への視点
  6. よくある質問(FAQ)
    1. Q1. ひたちなか市の人口は増えていますか、減っていますか?
    2. Q2. ひたちなか市の地価は今後も上がりますか?
    3. Q3. ひたちなか市の「勝田」と「那珂湊」はどう違いますか?
    4. Q4. ひたちなか市の財政状況は健全ですか?
    5. Q5. ひたちなか市はどのような産業が盛んですか?
    6. Q6. ひたちなか市で実家を相続しました。どうすればよいですか?
    7. Q7. ひたちなか市の不動産売却の相談はどこにすればよいですか?
  7. まとめ

ひたちなか市の人口推移|勝田と那珂湊、ふたつの顔が生んだ人口動態

国勢調査でたどる40年間の人口推移

総務省統計局の国勢調査によると、ひたちなか市の人口は昭和60年135,774人から一貫して増加を続け、平成22年に157,060人でピークを迎えました。その後は平成27年155,689人、令和2年156,581人とほぼ横ばいで推移しています。茨城県統計課「茨城県常住人口調査」による直近の常住人口は151,394人(令和8年4月1日現在)で、国勢調査基準からはやや減少局面に入っていることがうかがえます。世帯数は69,825世帯(同日現在)で、人口減少局面でも世帯数は底堅く推移しており、核家族化・単身世帯化が進んでいる可能性があります。

1994年の合併で「勝田市」から「ひたちなか市」へ

ひたちなか市は1994年(平成6年)11月1日に勝田市と那珂湊市が合併して誕生しました。合併前の勝田市は日立製作所グループの企業城下町として、那珂湊市は港町・漁業のまちとして、それぞれ独立した歴史を歩んできました。合併から30年以上が経った現在も、勝田地区はJR勝田駅を核とした商業・行政機能の集積地、那珂湊地区は那珂湊漁港や那珂湊おさかな市場を中心とした観光・港町エリアという、性格の異なる2つの顔を保っています。

年齢別人口構成と高齢化の状況

茨城県統計課の調査(令和7年10月1日現在)によると、ひたちなか市の年齢別人口割合は15歳未満11.5%、15〜64歳61.1%、65歳以上27.5%です。65歳以上の割合は全国平均に近い水準ですが、茨城県内の一部の県北・県央エリアと比べるとやや緩やかな高齢化にとどまっています。出生数862人・死亡数1,802人(令和6年、県医療政策課「茨城県人口動態統計」)で、自然減の局面にある点は多くの茨城県内市町村と共通する傾向です。

産業別就業人口に見る「工業都市」の実像

総務省統計局「国勢調査」(令和2年)による産業別就業人口割合は、第1次産業2.23%・第2次産業31.00%・第3次産業66.77%です。第2次産業(製造業等)の比率が県内平均より高いのは、日立製作所グループをはじめとする内陸側の工業集積を反映したものです。この産業基盤の厚みが、後述する地価の底堅さにもつながっています。

ひたちなか市の地価推移|1995年ピークから2021年底打ち、今は回復基調

公示地価44年間の推移で見る土地価格の波

国交省地価公示に基づく集計(tochidai.info)によると、ひたちなか市の公示地価は1983年から44年分のデータが存在し、過去最高値は1995年の99,259円/m²、過去最低値は2021年の32,664円/m²です。バブル期の1995年をピークに長期の下落局面が続き、2021年に底を打った後は緩やかな回復基調にあります。2026年の公示地価平均は33,258円/m²(坪単価約109,947円)で、前年比+0.34%と3年連続のプラスとなっています。

用途地別に見る値動きの違い

2026年の用途地別データでは、住宅地平均32,083円/m²(坪単価約106,062円・前年比+0.25%)、商業地平均43,783円/m²(坪単価約144,738円・前年比+0.33%)、工業地平均19,900円/m²(坪単価約65,785円・前年比+1.55%)と、いずれもプラス圏で推移しています。特に工業地の伸び率が住宅地・商業地を上回っている点は、企業城下町としての産業需要の底堅さを反映していると考えられます。

勝田エリアと那珂湊エリアで地価の傾向が異なる

勝田地区はJR勝田駅周辺の商業・住宅集積地として比較的地価が安定している一方、那珂湊地区は歴史ある町並みや那珂湊漁港周辺の観光需要を持ちつつも、住宅地としての取引は勝田地区ほど活発ではない傾向があります。マイホーム探しや実家の売却を検討する際は、市全体の平均値だけでなく、勝田・那珂湊のどちらのエリアかによって相場感が異なる点を押さえておくことが大切です。

人口と地価、なぜ動きが一致しないのか

人口はピークアウトも地価は底堅く推移

ひたちなか市では国勢調査人口が平成22年をピークに緩やかな減少局面にある一方で、地価は2021年の底打ち以降3年連続でプラスに転じています。人口減少がそのまま地価下落に直結するわけではなく、産業基盤や交通利便性、周辺市町村からの流入といった複数の要因が絡み合って地価は形成されています。

要因1:日立製作所グループの企業城下町という産業基盤

内陸側の勝田地区を中心に日立製作所グループの事業所・工場が集積しており、製造品出荷額等(従業員4人以上)は令和5年に12,190億円と、平成12年の8,363億円から着実に増加しています(県統計課・経済産業省調査)。安定した雇用基盤があることが、住宅需要・地価の下支え要因のひとつと考えられます。

要因2:那珂湊地区の観光・港町需要

那珂湊地区は那珂湊漁港・那珂湊おさかな市場を中心に観光客・行楽需要があり、住宅地としての実需とは別の角度から地域経済を支えています。港町としての歴史的な町並みも、地域の個性として評価されている面があります。

財政力・産業から見るひたちなか市の実力

財政力指数0.90は県内でも高水準

茨城県市町村課「市町村決算の概要」によると、ひたちなか市の財政力指数は0.90(令和6年度)です。1.0に近いほど自主財源の割合が高いことを示す指標で、県内の市町村の中でも高い水準にあります。歳入66,485百万円・歳出63,378百万円(いずれも令和6年度決算)という規模感も、県央エリアの中核都市としての財政基盤の厚さを裏づけています。

年間商品販売額の推移

年間商品販売額は平成11年の4,441億円をピークに、平成16年3,527億円、平成23年2,736億円と一時減少しましたが、その後は平成26年2,962億円、平成27年3,556億円と持ち直し、令和2年は3,072億円となっています(総務省統計局・経済産業省調査)。商業面でも一定の規模を維持していることがわかります。

これから住む・売るを考える人へのポイント

人口減少局面での住み替え・売却タイミング

人口が緩やかな減少局面にあるとはいえ、地価は底打ち後の回復基調にあるという今のひたちなか市の状況は、「人口減少=資産価値の一方的な低下」とは限らないことを示しています。ただし今後の推移は不確実であり、断定的な将来予測は避け、実際の売却を検討する際はエリア別の最新相場を個別に確認することをおすすめします。

実家の相続・空き家を放置するリスク

親世代が住んでいた実家を相続したものの活用方法に悩むケースは、ひたちなか市でも増えています。空き家をどうするかについては、別記事「ひたちなか市の実家・空き家|5つの選択肢【2026】」で詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。

子育て世帯・移住検討者への視点

子育て支援制度やマル福、保育所の状況については別記事「ひたちなか市の子育て・教育ガイド|マル福・保育所【2026】」、交通アクセスの詳細は「ひたちなか市の交通アクセス完全ガイド【2026年版】」でそれぞれ解説しています。人口・地価のデータと合わせて住まい選びの参考にしてください。売却・購入のご相談はひたちなか市の不動産売却・買取・査定ページもご覧ください。

ひたちなか市 基礎データ早見表 人口・地価・財政力
ひたちなか市の基礎データ早見表(出典:茨城県統計課「市町村のデータ」、国交省地価公示より自社作成)

よくある質問(FAQ)

Q1. ひたちなか市の人口は増えていますか、減っていますか?

A. 国勢調査では平成22年の157,060人をピークに緩やかな減少局面にあり、令和8年4月1日現在の常住人口は151,394人です。ただし世帯数は69,825世帯と底堅く推移しています。

Q2. ひたちなか市の地価は今後も上がりますか?

A. 2026年の公示地価は前年比+0.34%と3年連続のプラスですが、将来の地価動向を断定することはできません。最新の公示地価やエリア別の実勢相場は個別にご確認ください。

Q3. ひたちなか市の「勝田」と「那珂湊」はどう違いますか?

A. 勝田地区はJR勝田駅を核とした商業・行政・工業の集積地、那珂湊地区は那珂湊漁港を中心とした港町・観光エリアという異なる性格を持ちます。1994年に両市が合併してひたちなか市となりました。

Q4. ひたちなか市の財政状況は健全ですか?

A. 財政力指数は0.90(令和6年度)で県内でも高水準です。歳入は歳出を上回っており、財政基盤は比較的安定していると言えます。

Q5. ひたちなか市はどのような産業が盛んですか?

A. 第2次産業(製造業等)の就業人口比率が31.00%と高く、日立製作所グループを中心とした工業集積が特徴です。製造品出荷額等は近年増加傾向にあります。

Q6. ひたちなか市で実家を相続しました。どうすればよいですか?

A. まずは空き家のまま放置せず、住む・貸す・売る・解体するなどの選択肢を比較検討することをおすすめします。詳しくは別記事「ひたちなか市の実家・空き家|5つの選択肢【2026】」をご覧ください。

Q7. ひたちなか市の不動産売却の相談はどこにすればよいですか?

A. ひたちなか市を含む県央エリアの売却実績があるハウスドゥ 家・不動産買取専門店 県庁水戸まで、無料査定でお気軽にご相談ください。

まとめ

ひたちなか市は、勝田・那珂湊というふたつの異なる顔を持ちながら、人口は緩やかな減少局面、地価は底打ち後の回復基調という、一見すると矛盾するようで実は産業基盤に裏づけられた動きを見せています。マイホーム探しはもちろん、実家の相続・空き家整理でお悩みの際は、地域事情に詳しいハウスドゥ 家・不動産買取専門店 県庁水戸へお気軽にご相談ください。

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