「ひたちなか市に引っ越すか迷っているのですが、保育園や学校のことがよくわからなくて」——不動産のご相談窓口には、こうした声が頻繁に寄せられます。売却のご相談で来店されたお客様のお子さんが独立後にご自身の住み替え先としてひたちなか市を検討しているケースや、逆にこれからお子さんを育てる若いご夫婦が「勝田」「那珂湊」といった地名だけを頼りに物件を探しているケースなど、背景はさまざまです。この記事では、ひたちなか市の子育て・教育環境について、市の公式情報をもとに保育所や学校、医療費助成、子育て支援センターなどを整理してご紹介します。ひたちなか市全体の暮らしやすさについてはひたちなか市の住みやすさガイドもあわせてご覧ください。
ひたちなか市の子育て環境を知る前に押さえておきたい基礎情報
ひたちなか市は茨城県のほぼ中央、太平洋沿岸に位置する市です。まずは子育て環境を語るうえでの土台となる、人口や世帯数などの基礎データを確認しておきましょう。
人口・世帯数(令和8年4月1日現在)
茨城県統計課「茨城県常住人口調査」によると、ひたちなか市の常住人口は151,394人、世帯数は69,825世帯です(令和8年4月1日現在、令和2年国勢調査結果を基に推計)。面積は101.02平方キロメートル(令和8年1月1日現在、国土地理院「全国都道府県市区町村別面積調」)、人口密度は1平方キロメートルあたり1,498.7人となっており、茨城県内の市町村の中でも人口が密集しているエリアのひとつです。
年齢別人口の割合
茨城県統計課「茨城県常住人口調査」(令和7年10月1日現在)によれば、ひたちなか市の年齢別人口割合は15歳未満が11.5%、15〜64歳が61.1%、65歳以上が27.5%となっています。生産年齢人口の割合が県内でも比較的高い水準にあることがうかがえます。
ひたちなか市の子育て支援制度
子育て世帯にとって気になるのが、医療費や経済的な支援の内容です。ひたちなか市が実施している主な制度を見ていきましょう。
医療福祉費支給制度(マル福)の内容
ひたちなか市公式ウェブサイト「医療福祉費支給制度(マル福)のご案内」(ページID1005734・更新日2026年6月18日)によると、マル福は妊産婦・小児・ひとり親家庭・心身に重度の障害のある方を対象に、保険診療分の医療費の一部負担金を助成する制度です(茨城県とひたちなか市が共同で実施)。
小児の対象年齢は0歳から18歳に達する日以後の最初の3月31日まで(高校3年生相当)で、自己負担額は外来が医療機関ごとに1日600円まで(月2回まで、3回目からは無料)、入院が1日300円まで(月3,000円まで)、調剤薬局は自己負担なしとなっています。
ひたちなか市独自の上乗せ助成
同ページによると、ひたちなか市では県の制度に独自の上乗せを行っています。具体的には、小児マル福の外来医療費助成対象年齢を高校生相当まで拡大していること(県制度の外来助成対象は小学6年生まで)、そして小児マル福の所得制限を撤廃していることが特徴です。子育て世帯にとって、所得にかかわらず医療費の心配を軽減できる制度設計になっています。
マイナ保険証がマル福受給者証として使える仕組み
令和8年3月23日以降、PMH(Public Medical Hub)に対応した医療機関では、マイナ保険証をマル福の受給者証として利用できるようになりました。マイナンバーカードの健康保険証利用登録をしている方は、カード1枚で医療機関を受診できます(未対応の医療機関では従来どおり紙の受給者証が必要です)。
妊婦のための支援給付(経済的支援)
ひたちなか市公式ウェブサイト「妊婦のための支援給付について」(ページID1011379・更新日2026年6月30日)によると、令和7年4月1日から「妊婦のための支援給付」と「妊婦等包括相談支援事業(伴走型相談支援)」が一体的に実施されています。妊娠届出時(母子健康手帳交付時)に妊婦支援給付金の1回目として5万円、出産後の乳児家庭全戸訪問時に2回目として胎児の数×5万円が支給される仕組みです。申請は子育て支援アプリ「ひなっこ by 母子モ」から行います。

ひたちなか市の保育所・認定こども園事情
共働き世帯が増えるなかで、保育施設の状況は住まい選びの重要な判断材料になります。
市内の認可保育所は合計23か所
ひたちなか市公式ウェブサイト「市内認可保育所一覧」(ページID1005445・更新日2026年4月1日)によると、市内には公立保育所3か所(つだ保育所・東石川保育所・那珂湊第一保育所)、公立小規模保育所1か所(高野いろは保育所)、民間保育所19か所の合計23か所があります。開設時間は多くの施設で7時台から19時台までとなっており、延長保育を含めると共働き世帯でも利用しやすい時間帯が確保されています。
地域による保育所の分布
公立保育所は津田・東石川・那珂湊エリアに設置されており、民間保育所は勝田地区を中心に馬渡・高場・佐和・中根など市内各所に広く分布しています。転入を検討する際は、通勤経路や希望エリアの近くにどの保育所があるかを事前に確認しておくと安心です。
ひたちなか市の小・中学校と学区
お子さんの就学を控えたご家庭にとって、学区は住まい選びの大きなポイントです。
市立小学校は17校
ひたちなか市公式ウェブサイト「ひたちなか市立小・中・義務教育学校一覧」(ページID1002114)によると、市内には中根小学校・勝倉小学校・三反田小学校・枝川小学校・東石川小学校・市毛小学校・前渡小学校・佐野小学校・堀口小学校・高野小学校・田彦小学校・津田小学校・長堀小学校・外野小学校・那珂湊第一小学校・那珂湊第二小学校・那珂湊第三小学校の17の市立小学校があります。
市立中学校は7校、義務教育学校が1校
中学校は勝田第一中学校・勝田第二中学校・勝田第三中学校・佐野中学校・大島中学校・田彦中学校・那珂湊中学校の7校です。加えて、小中一貫教育を行う義務教育学校として美乃浜学園(磯崎町)が設置されています。学区は住所によって指定校が決まる仕組みのため、具体的な指定校を知りたい場合は市の学校管理課への確認をおすすめします。
ひたちなか市の子育て支援センター・子育てサロン
就学前の乳幼児を育てる家庭にとって心強いのが、地域の子育て支援拠点です。
市内の子育て支援センターは15か所
ひたちなか市公式ウェブサイト「市内の子育て支援センター・子育てサロン一覧」(ページID1005182・更新日2026年3月25日)によると、0歳から就学前の乳幼児とその親が自由に集い、遊べる子育て支援センターが市内に15か所設置されています。石川町の「子育て支援センターふぁみりこ」をはじめ、津田・佐和・八幡町・高場・磯崎町・中根・武田・西光地・金上・大成町・稲田・烏ヶ台など、市内各地に分散して配置されており、多くが月曜日から金曜日まで開設しています。
子育てサロンも12か所で地域密着型の交流の場に
子育て支援センターに加えて、コミュニティセンターや自治会館などを会場にした子育てサロンも12か所で運営されています。開催頻度は施設によって異なり、月1〜4回程度の開催が中心です。近隣住民が運営に関わる地域密着型の場が多いのも特徴で、転入したばかりでも地域とのつながりを作りやすい環境が整っています。

ひたちなか市の交通アクセス
子育て世帯にとって、通勤・通学のしやすさも住まい選びの重要な要素です。
JR勝田駅・佐和駅・東海駅
ひたちなか市内にはJR常磐線の勝田駅・佐和駅・東海駅(一部)があり、水戸駅へは勝田駅から1駅、特急を利用すれば東京方面へのアクセスも可能です。市内には路線バスやひたちなか海浜鉄道湊線も走っており、那珂湊・阿字ヶ浦方面への移動手段としても利用されています。
県庁所在地・水戸市へのアクセスの良さ
ひたちなか市は水戸市に隣接しており、通勤・通学・買い物で水戸市方面を利用する住民も多いエリアです。県庁や大型商業施設へのアクセスのしやすさは、ひたちなか市に住む世帯にとって生活の利便性を大きく左右するポイントといえます。
ひたちなか市の買い物・生活利便性
日常の買い物のしやすさも、子育て世帯が住まいを選ぶ際に重視するポイントです。
スーパー・ショッピングセンターの充実
市内には大型ショッピングセンターやスーパーマーケットが複数出店しており、勝田駅周辺や国道245号・354号沿いを中心に商業施設が集積しています。日用品から食料品まで、車での買い物が中心となるエリアが多いため、住まい選びの際は主要道路へのアクセスも確認しておくとよいでしょう。
国営ひたち海浜公園という子育て世帯の強い味方
ひたちなか市を代表するレジャースポットが国営ひたち海浜公園です。広大な敷地に四季折々の花畑や遊具エリア、サイクリングコースなどが整備されており、休日に家族で自然の中で過ごせる環境が身近にあることは、子育て世帯にとって大きな魅力のひとつです。
ひたちなか市のエリア別特徴
ひたちなか市は大きく分けて「勝田地区」と「那珂湊地区」という2つの中心市街地を持つ市です。
勝田地区(市役所・勝田駅周辺)
勝田駅周辺は市の行政・商業の中心地で、市役所や大型商業施設、金融機関などが集積しています。子育て支援センターや保育所の数も勝田地区に多く分布しており、子育て世帯にとって生活インフラが整った利便性の高いエリアです。
那珂湊地区(漁港・海辺のまち)
那珂湊地区は漁港を中心とした港町の風情が残るエリアで、那珂湊おさかな市場をはじめ観光資源も豊富です。那珂湊第一・第二・第三小学校が所在し、海に近い暮らしを求める世帯からの人気があります。
ひたちなか市の地価・住宅事情
子育て環境と合わせて気になるのが、住まいにかかる費用感です。
2026年の公示地価は3年連続の上昇
tochidai.info(国交省地価公示データに基づく集計)によると、ひたちなか市の2026年(令和8年)公示地価平均は1平方メートルあたり33,258円(坪単価換算で109,947円)で、前年比+0.34%となっています。2023年(令和5年)に+0.01%とプラスに転じて以降、3年連続で上昇が続いている状況です。バブル期の1991年(平成3年)には公示地価平均が81,566円/m2まで上昇した後、長期の下落局面を経て、近年は緩やかな回復基調にあります。
(注)地価は個別の土地の形状・接道状況・周辺環境などによって大きく異なります。上記はあくまで市内平均の目安としてご参照ください。
家を売る・持ち続けるときに知っておきたいこと
ひたちなか市で子育てをしながら暮らしていくなかで、将来的にマイホームをどうするか悩む場面も出てくるかもしれません。
子どもの成長に合わせた住み替えという選択肢
お子さんの進学や独立、あるいは親世代との同居・近居を検討するタイミングで、今の住まいを売却して住み替えるご家庭は少なくありません。学区を意識して購入した住まいでも、ライフステージの変化によって最適な住まいの形は変わっていきます。
実家を相続した場合の選択肢
ひたちなか市内に実家がある場合、将来的に相続後の活用方法を考えておくことも大切です。売却、賃貸、あるいはそのまま保有するなど選択肢はいくつかありますが、判断材料として地域の不動産相場や実際の取引実績を確認しておくと安心です。空き家の選択肢についてはひたちなか市の実家・空き家|5つの選択肢で詳しく解説しています。当店では実際の売却査定実績とお客様の声も公開していますので、あわせてご確認ください。ひたちなか市エリア全体の売却・買取・査定についてはひたちなか市の不動産売却・買取・査定ページもご覧ください。
よくある質問(FAQ)
Q1. ひたちなか市のマル福は所得制限がありますか?
A1. ひたちなか市独自の取り組みとして、小児マル福については所得制限を撤廃しています。ただし茨城県補助事業の対象となるかを確認するため、扶養義務者の所得確認が必要になる場合があります。妊産婦マル福など他の受給区分には所得基準額が設定されています。詳細はひたちなか市公式ウェブサイトでご確認ください。
Q2. ひたちなか市の認可保育所はいくつありますか?
A2. 2026年4月1日更新の市公式情報によると、公立保育所3か所、公立小規模保育所1か所、民間保育所19か所の合計23か所です。開設時間は施設によって異なりますが、多くが7時台から19時台まで対応しています。
Q3. ひたちなか市の小学校・中学校は何校ありますか?
A3. 市立小学校が17校、市立中学校が7校、加えて小中一貫の義務教育学校である美乃浜学園が1校あります。学区は住所によって指定されるため、具体的な指定校は市の学校管理課にご確認ください。
Q4. 妊婦のための支援給付はいくらもらえますか?
A4. 令和7年4月1日から始まった制度で、妊娠届出時(1回目)に5万円、出産後(2回目)に胎児の数×5万円が支給されます。申請は子育て支援アプリ「ひなっこ by 母子モ」から行います。流産・死産等をされた方も条件を満たせば対象となります。
Q5. ひたちなか市の子育て支援センターはどこにありますか?
A5. 2026年3月25日更新の市公式情報によると、市内15か所に子育て支援センターが設置されています。石川町・津田・佐和・八幡町・高場・磯崎町・中根・武田・西光地・金上・大成町・稲田・烏ヶ台など、市内各地に分散配置されており、多くが月曜日から金曜日まで開設しています。
Q6. ひたちなか市の2026年の地価はどうなっていますか?
A6. tochidai.info(国交省地価公示データ集計)によると、2026年の公示地価平均は33,258円/m2で、前年比+0.34%と3年連続の上昇となっています。ただし地価は個別の土地条件によって差が大きいため、あくまで市内平均の目安としてご参照ください。
Q7. ひたちなか市で実家を相続したら売却すべきですか?
A7. 売却・賃貸・保有継続など選択肢はご家庭の状況によって異なります。まずは地域の相場や取引実績を確認したうえで、複数の選択肢を比較検討されることをおすすめします。無料査定なども活用しながら、ご自身に合った方法を見極めていただければと思います。
まとめ
ひたちなか市は、医療福祉費支給制度(マル福)の独自拡充や妊婦支援給付金、23か所の認可保育所、15か所の子育て支援センターなど、子育て世帯を支える制度・施設が幅広く整った市です。教育面でも17の小学校と7の中学校、義務教育学校が地域ごとに配置されており、学区に応じた住まい選びがしやすい環境といえます。国営ひたち海浜公園のような自然に触れられるレジャースポットが身近にある点も、子育て世帯にとって大きな魅力です。
これから転入を検討されている方も、すでにひたちなか市にお住まいで将来の住み替えや実家の相続を考えている方も、まずは地域の情報を正確に把握することが第一歩になります。住まいのことでお悩みの際は、お気軽に当店までご相談ください。
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