5月の終わりから6月にかけて、潮来市の前川沿いは一面のあやめ色に染まる。水郷潮来あやめ園には約100万株・500種類のあやめが咲き誇り、期間中は嫁入り舟の運航やライトアップも行われる(会場:茨城県潮来市あやめ1-5、入園無料・24時間入園可)※出典:観光いばらきポータルサイト・水郷潮来あやめまつり公式情報。この時期だけ潮来市を訪れたことがある方は多いと思いますが、「住むまち」としての潮来市を知る方は、実はそれほど多くありません。

本記事では、ハウスドゥ 家・不動産買取専門店 県庁水戸(運営:株式会社トーマン)が、潮来市公式ホームページ・茨城県統計課の公式データなど一次情報にもとづき、人口・交通・子育て・買い物・防災・地価まで、潮来市で暮らすうえで知っておきたい情報を整理します。実家の売却や相続でお悩みの方に向けた情報も後半でお伝えします。

潮来市ってどんなまち?

潮来市(いたこし)は茨城県南東部、鹿行(ろっこう)地域の一角に位置する。北は行方市、南東は神栖市、南西は千葉県香取市と接し、市の中央部を前川・常陸利根川(利根川水系)が流れる水郷地帯だ。2001年(平成13年)4月1日、潮来町と牛堀町が合併して市制施行し、現在の潮来市が誕生した(出典:潮来市公式ホームページ「市の沿革(合併の経緯)」)。

面積は71.40平方キロメートル(令和8年1月1日現在、国土地理院「全国都道府県市区町村別面積調」)。常住人口は25,509人、世帯数は11,001世帯(いずれも令和8年4月1日現在、茨城県統計課「茨城県常住人口調査」・令和2年国勢調査結果を基に推計)で、人口密度は1平方キロメートルあたり357.3人となっている。年齢別人口割合(令和7年10月1日現在)は15歳未満9.5%、15〜64歳54.4%、65歳以上36.1%で、県内の多くの市町村と同様に高齢化が進んでいる(出典:茨城県統計課「市町村のデータ(潮来市)」)。

潮来市 基礎データ早見表 人口 世帯数 地価 2026
潮来市の基礎データ早見表(2026年)

土地利用は農地33.7%、宅地10.3%、山林11.7%、その他44.3%(令和6年1月1日現在、県市町村課「茨城県市町村概況」)。「その他」の比率が高いのは、霞ヶ浦・北浦・常陸利根川に囲まれた水郷地帯であることが背景にある。

交通アクセス|鹿島線・東関東自動車道・高速バス

潮来市の玄関口はJR鹿島線の潮来駅である。鹿島線は香取駅(成田線接続)から鹿島神宮駅までを結ぶ路線で、潮来駅からは鹿島神宮方面・佐原・成田方面へアクセスできる。水戸方面へは、鹿島臨海鉄道大洗鹿島線と組み合わせて鹿島神宮駅で乗り換えるルートがあり、水戸駅~鹿島神宮駅間は大洗鹿島線で約90分、鹿島神宮駅から潮来駅までJR鹿島線で約10分というのが公式サイトで案内されている目安のひとつだ(出典:潮来市公式ホームページ「交通機関別ルート」)。マイカー利用が中心の地域であることは正直に付け加えておきたい。

道路交通では、東関東自動車道の潮来インターチェンジが市内にあり、東京方面・成田方面と直結している。高速バスも充実しており、東京駅八重洲南口と鹿嶋市・潮来市方面を結ぶ「かしま号」は、水郷潮来バスターミナル~東京駅間を約90〜95分で結ぶ(出典:潮来市公式ホームページ「高速バス時刻表・運賃」)。成田空港線も運行されており、日立・水戸方面から成田空港へのアクセスにも利用されている。

国道51号は市の中心部を通り、鹿嶋市・神栖市方面と水戸方面を結ぶ幹線道路として機能している。潮来インター至近には「道の駅いたこ」(平成14年4月オープン、潮来市前川1326-1)があり、東関東自動車道潮来ICから車で約1分という好立地から、地元利用者だけでなく観光客の休憩・買い物拠点にもなっている(出典:潮来市公式ホームページ・道の駅いたこ公式サイト)。

鉄道でのアクセス(JR鹿島線)

JR鹿島線は単線区間があり本数もそれほど多くないため、通勤・通学で毎日利用する場合は時刻表の事前確認が欠かせない。香取駅で成田線に乗り換えれば千葉・東京方面へもアクセスできるが、いずれのルートも所要時間は決して短くなく、マイカーや高速バスと組み合わせて生活している住民が多いのが実情だ。

マイカー・高速バスでのアクセス

東関東自動車道潮来ICが市内にあることから、実際の生活動線は鉄道よりもマイカー中心になりやすい。買い物・通院・通勤のいずれも車移動が前提になるケースが多く、住まい選びの際は駐車スペースの確保やIC・幹線道路までの距離も判断材料にしたい。

潮来市 交通アクセス早見図 鹿島線 東関東自動車道 高速バス
潮来市の交通アクセス早見図

子育て・教育環境

潮来市には「小児マル福」制度があり、0歳から中学校卒業(15歳に達した日以後の最初の3月31日)までの医療費の一部を助成している。茨城県の所得制限を超える世帯向けには市独自の「すこやかマル福制度」も用意され、通院にかかる医療費を助成する仕組みがある(出典:潮来市公式ホームページ「小児マル福」)。

移住・定住支援にも力を入れており、東京23区在住・在勤者などの要件を満たして潮来市に移住した場合に交付される「わくわく茨城生活実現事業(移住支援金)」(世帯100万円・単身60万円、要件あり)、若年夫婦・子育て世帯向けの住宅取得費助成など、複数の制度が用意されている(出典:潮来市公式ホームページ「潮来市わくわく茨城生活実現事業における移住支援金交付要綱」、いばらき移住定住ポータルサイトRe:BARAKI「潮来市支援策」)。制度は年度ごとに要件・予算枠が変わるため、利用を検討する場合は必ず市の窓口(企画政策課、電話0299-63-1111代表)で最新情報を確認してほしい。

買い物・生活利便性

日常の買い物は、市内のスーパーマーケット「セイミヤ潮来店」や「ベイシア」などが中心的な役割を担っている(出典:各店舗公式情報)。大規模な商業モールは市内には少なく、より幅広い買い回りをしたい場合は、鹿嶋市・神栖市方面や香取市佐原方面まで足を延ばす住民も多いというのが実情だ。道の駅いたこには農産物直売所も併設され、地元でとれた米や野菜を購入できる。

医療施設従事医師数は人口10万人あたり40.9人(令和4年12月31日現在、県医療政策課調べ)。潮来市内には診療所・クリニックが点在するが、高度医療や入院を伴う治療が必要な場合は、近隣の鹿嶋市・神栖市・行方市の医療機関や、水戸市方面の総合病院を利用するケースもある。

自然・レジャー|あやめ祭りと水郷の景観

潮来市の代名詞といえば、なんといっても水郷の景観とあやめである。「水郷潮来あやめまつり2026」は5月22日(金)から6月21日(日)まで、水郷潮来あやめ園(潮来市あやめ1-5)で開催予定。約100万株・500種類のあやめが咲きそろい、見頃は例年6月上旬から中旬にかけてとされる。入園は無料、期間中は毎日18:30〜22:00にライトアップも実施される(出典:観光いばらき公式ホームページ「水郷潮来あやめまつり」)。嫁入り舟の運航やろ舟遊覧など、水郷ならではの催しも行われ、県内外から多くの観光客が訪れる。

あやめ園に隣接するかたちで前川あやめ園周辺の遊歩道が整備されており、散策やサイクリングを楽しむ住民も多い。市内は霞ヶ浦・北浦・常陸利根川に囲まれた水郷筑波国定公園の一部にも含まれ、水と緑が近い暮らしができるのが潮来市の大きな特徴といえる。あやめまつり以外の季節も、舟運遊覧や釣り、道の駅いたこでの買い物など、水辺のレジャーを日常的に楽しめる環境が整っている。

防災・ハザードリスク

潮来市は前川・常陸利根川という河川に囲まれた水郷地帯であるため、水害リスクへの備えは暮らしを考えるうえで欠かせない視点だ。潮来市の公式ハザードマップは、霞ヶ浦流域で100年に1度程度の大雨が降った場合、または利根川流域で昭和22年のカスリーン台風と同規模の大雨が降り堤防が決壊した場合を想定した浸水想定区域を示している(出典:潮来市公式ホームページ「潮来市ハザードマップ(洪水・震災等避難地図)」)。また、茨城県の「水害危険度マップ」でも前川流域の浸水想定区域(想定最大規模)が公開されている(出典:茨城県土木部河川課)。

物件を検討する際は、市販の不動産情報だけでなく、こうした公式ハザードマップで実際の浸水想定区域や避難場所を確認することを強くおすすめする。水郷地帯ならではの魅力と水害リスクは表裏一体であり、どちらも正直に理解したうえで住まい選びをすることが大切だ。

エリア・地区別の特徴

潮来市は大きく「旧潮来町エリア」と「旧牛堀町エリア」に分けられる。旧潮来町エリアは潮来駅周辺・あやめ園周辺を含む市の中心部で、道の駅いたこや市役所、商業施設が集まる。水郷らしい景観と生活利便性のバランスが取れたエリアだ。

旧牛堀町エリアは市の北東側、行方市に近い一帯で、霞ヶ浦沿いの落ち着いた住宅地や農地が広がる。合併から20年以上が経過し、現在は「潮来市」として一体的な行政運営がなされているが、地区ごとの成り立ちや土地の使われ方には歴史的な違いが残っている。土地探しの際は、旧町ごとの成り立ちや用途地域、ハザードマップの浸水想定区域を確認すると、エリアの特徴をより深く理解できる。

旧潮来町エリアの特徴

潮来駅・道の駅いたこ・あやめ園周辺を含む中心市街地エリア。生活利便施設が比較的まとまっており、水郷観光の拠点でもある。

旧牛堀町エリアの特徴

霞ヶ浦沿いに広がる、行方市寄りの落ち着いた住宅地・農地エリア。中心部よりも静かな環境を求める方に向く一方、買い物や通院はマイカー移動が前提になりやすい。

地価と住宅事情【2026年公示地価・目安】

国土交通省の地価公示をもとにした集計サイトによると、潮来市の2026年(令和8年)の公示地価は、市全体の平均が1平方メートルあたり約13,302円(坪単価約44,000円)で、前年比おおむね0.2%の下落となっている。住宅地に限ると平均は1平方メートルあたり約12,344円(前年比おおむね0.12%の下落)で、2002年から2026年までの25年間で見ると、2026年の水準はこの期間で最も低い水準にあるとされる(出典:地価公示データ集計サイト「tochidai.info」潮来市ページ、国土交通省地価公示)。

これらの数値はあくまで公示地価から算出された「市全体の平均・目安」であり、個別の土地の価格を保証するものではない。潮来駅周辺や道の駅いたこ周辺など生活利便性の高いエリアと、旧牛堀町エリアの農地に近い一帯とでは、実勢価格に差があるのが実情だ。実際の売却価格を知りたい場合は、公示地価だけでなく、周辺の成約事例にもとづいた査定を受けることをおすすめする。

家を売る・持ち続けるときに知っておきたいこと

潮来市は水郷地帯という土地柄から、「実家をどうするか」という相談の背景に水害リスクや空き家の管理負担が絡むケースが少なくない。潮来市には空き家の解体費用そのものを補助する制度は用意されていない一方、空き家・空き地情報バンクや、建替えを伴う場合に利用できる可能性のある制度がある(詳しくは当店の別記事「潮来市に空き家の解体補助金はある?答えと代替制度【2026】」で解説している)。

持ち続ける場合は、固定資産税・都市計画税の負担に加え、水郷地帯特有の湿気・浸水リスクへの備えとして定期的な点検や修繕費用も想定しておく必要がある。一方、売却を検討する場合は、あやめまつりのシーズンに合わせて観光需要を意識した活用(民泊・貸別荘など)を検討する方もいるが、用途地域や建築基準法上の制約を事前に確認することが欠かせない。判断に迷う場合は、まず無料査定で「今の価値」を知ることから始めるとよいだろう。

よくある質問

Q1. 潮来市の人口はどれくらいですか?

茨城県統計課「茨城県常住人口調査」によると、潮来市の常住人口は25,509人、世帯数は11,001世帯(いずれも令和8年4月1日現在)です。面積は71.40平方キロメートル(令和8年1月1日現在)で、人口密度は1平方キロメートルあたり357.3人となっています。

Q2. 潮来市から水戸市・東京方面へのアクセスは?

水戸方面へはJR鹿島線・鹿島臨海鉄道大洗鹿島線を利用し、鹿島神宮駅で乗り換えるルートがあります(水戸駅~鹿島神宮駅間は大洗鹿島線で約90分が目安)。東京方面へは高速バス「かしま号」が水郷潮来バスターミナル~東京駅間を約90〜95分で結んでおり、東関東自動車道潮来インターチェンジからのマイカー利用も便利です。

Q3. 水郷潮来あやめまつりはいつ開催されますか?

2026年の水郷潮来あやめまつりは5月22日(金)から6月21日(日)まで、水郷潮来あやめ園(潮来市あやめ1-5)で開催予定です。約100万株・500種類のあやめが咲き、入園無料、期間中は毎日18:30〜22:00にライトアップも行われます(出典:観光いばらき公式ホームページ)。開催内容や日程は年により変更される場合があるため、訪問前に最新情報をご確認ください。

Q4. 潮来市に空き家の解体補助金はありますか?

2026年時点で、潮来市には空き家の解体費用そのものを補助する制度はありません。ただし、空き家・空き地情報バンクや建替えを伴う場合に利用できる可能性のある制度があります。詳しくは当店の別記事「潮来市に空き家の解体補助金はある?答えと代替制度【2026】」で解説しています。

Q5. 潮来市は水害のリスクがありますか?

潮来市は前川・常陸利根川に囲まれた水郷地帯であり、市の公式ハザードマップでは霞ヶ浦流域での大雨や利根川流域でのカスリーン台風規模の大雨・堤防決壊を想定した浸水想定区域が示されています。住まい選びの際は、市や県が公開しているハザードマップで実際の浸水想定区域・避難場所を確認することをおすすめします。

Q6. 潮来市の2026年の地価はどれくらいですか?

地価公示データの集計によると、潮来市の2026年(令和8年)の公示地価は市全体平均で1平方メートルあたり約13,302円(坪単価約44,000円、前年比約0.2%下落)です。これは市全体の平均から算出した目安であり、個別の土地価格を保証するものではありません。実際の価格は周辺の成約事例を踏まえた査定でご確認ください。

Q7. 潮来市の子育て支援制度にはどんなものがありますか?

0歳から中学校卒業までを対象とした医療費助成「小児マル福」のほか、所得制限を超える世帯向けの市独自「すこやかマル福制度」があります。また移住世帯向けの「わくわく茨城生活実現事業(移住支援金)」や、若年夫婦・子育て世帯向けの住宅取得費助成など、複数の支援制度が用意されています(要件・予算枠は年度により変わるため、市の窓口でご確認ください)。

まとめ

潮来市は、水郷の景観とあやめまつりという季節の魅力を持つ一方で、東関東自動車道潮来ICと高速バスによる東京・成田方面へのアクセスの良さ、市独自の子育て支援・移住支援制度など、暮らしの土台となる要素もそろっているまちだ。人口・世帯数・地価はいずれも公式統計で緩やかな減少・下落傾向にあることも、正直にお伝えしておきたい。水郷地帯ゆえの水害リスクは、住まい選びの際に必ず確認すべきポイントである。

実家の売却や相続、空き家の管理についてお悩みの方は、ハウスドゥ 家・不動産買取専門店 県庁水戸(運営:株式会社トーマン)まで、まずは無料査定でお気軽にご相談ください。潮来市を含む鹿行エリアの不動産売却・買取について、詳しくは潮来市の不動産売却・買取・査定ページもご覧ください。

潮来市での不動産売却・査定を検討されている方は、当店の売却査定実績とお客様の声もぜひご参考にしてください。

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