親から譲り受けた茨城町の実家。誰も住まなくなった瞬間から、建物は少しずつ傷み始めます。「そのうち考えよう」と先延ばしにしているうちに、選べる道が狭くなっていくケースは少なくありません。この記事では、茨城町で実家・空き家をどうするか迷っている方に向けて、住む・貸す・活かす・登録する・売る・解体するという6つの選択肢を、町の制度や地価の目安と合わせて整理します。
涸沼のそばで暮らす、茨城町という土地
茨城町は東茨城郡に属し、水戸市の南に隣接する町です。住民基本台帳による人口は29,980人(男15,030人・女14,950人)、世帯数13,860世帯(令和8年6月末現在、茨城町公式ホームページ)。町の中央から南部にかけて広がる涸沼はラムサール条約に登録された汽水湖で、しじみ漁や冬の白鳥飛来で知られ、涸沼のほとりの広浦周辺は町を代表する景観のひとつです。子育てやアクセス面の詳しい紹介は「茨城町の暮らし|アクセス・子育て・地価」でも取り上げています。
水戸市への近さというアドバンテージ
町内には国道6号・国道51号が通り、水戸市中心部や水戸駅方面へ車で移動しやすい立地です。実家を「貸す」「活かす」選択肢を考えるとき、水戸市への通勤・通学圏として一定の需要が見込める点は、茨城町ならではの強みといえます。
涸沼と農地に囲まれた住環境
町の多くは田園地帯で、涸沼周辺や国道沿いの集落など、地区によって住宅密集度に差があります。実家がどのエリアに立地するかによって「貸しやすさ」「売りやすさ」は変わってくるため、まずは自分の実家が町のどのあたりに位置するかを地図で確認しておくとよいでしょう。町全体の不動産売却・買取のご相談は茨城町の不動産売却・買取ページもご覧ください。
実家・空き家、6つの選択肢
結論を急ぐ前に、まずは選択肢を並べて比較してみましょう。

①住み続ける・将来自分が戻る
もっともシンプルな選択肢です。管理の手間や空き家化のリスクはありませんが、水戸市内や県外で仕事・生活基盤がある場合、実際に「戻って住む」ことが現実的かどうかは早めに家族で話し合っておく必要があります。
②貸す(賃貸に出す)
人に貸せば家賃収入が期待できますが、経年劣化した建物は入居前のリフォームが必要になることが多く、賃貸管理の手間や空室リスクも所有者側の負担になります。茨城町は水戸市に近接するため、通勤圏としての賃貸需要が期待できるエリアもあります。
③リフォームして活かす(古民家再生など)
思い出のある実家をそのまま残したい場合、水回りなどを改修して自分や親族の別宅、あるいは店舗などに活用する道もあります。次に紹介する「空家活用支援補助金」の対象になり得る点もポイントです。
④空き家バンクに登録する
茨城町は「茨城町空き家バンク制度」を設けています。売却・賃貸を希望する空き家の情報を町に登録し、町が購入・賃借を希望する方への情報提供の橋渡し役を担う制度です(茨城町公式ホームページ)。自分で買い手・借り手を探す手間を減らせる点がメリットです。
⑤売却する
管理の手間や将来の税負担から解放されたい場合、現状のまま、またはリフォーム前提で売却する方法もあります。空き家バンクを通さず不動産会社に直接相談することも可能です。売却額の目安を知りたい場合は、後述する地価情報や無料査定を参考にしてください。
⑥解体して更地にする
活用や賃貸の見込みが立たない場合は、解体して更地にする選択肢もあります。ただし茨城町の解体費用の補助制度には条件があるため、検討する場合は当店の別記事「茨城町の空き家解体補助金50万円|条件と注意点」もあわせてご確認ください。
空き家バンクと活用支援補助金100万円
空き家バンクの仕組み
茨城町空き家バンク制度は、空き家の所有者が売却・賃貸したい物件情報を町に登録し、購入・賃借を希望する方に町が情報提供する仕組みです。登録には申込書の提出などの手続きが必要なため、詳細は町都市整備課へ確認するのが確実です。
活用支援補助金(上限100万円)の中身
茨城町空家活用支援補助金は、空き家バンクへの登録や、バンクを通じた空き家の取得・賃借にともなって生じる修繕費用を対象に、対象工事費(税込)の40%以内・上限100万円を補助する制度です(茨城町公式ホームページ「茨城町空家活用支援制度のご案内」)。受付は随時で、工事は申請した年度の4月1日以降に着手し、同年度の2月末日までに完了できるものが対象とされています。解体を前提とした「空家等除却支援事業」(上限50万円・跡地の扱いに条件あり)とは別制度である点に注意してください。
「そのまま」にしておくとどうなるか
特定空家等に指定されるリスク
適切に管理されず老朽化が進んだ空き家は、空家法にもとづき「特定空家等」に指定される場合があります。指定されると町から助言・指導、さらには勧告の対象になり得ます。
固定資産税の住宅用地特例が外れる可能性
住宅が建つ土地は固定資産税の住宅用地特例により税負担が軽減されていますが、特定空家等として勧告を受けた土地は、この特例の対象から外れ、固定資産税額が上がる可能性があります(国土交通省の一般的な制度説明にもとづく)。実家を「とりあえずそのままにする」ことは、税制上は必ずしも有利とは限りません。
茨城町の地価の目安【2026年】
民間の地価データベースによると、2026年(令和8年)の茨城町の公示地価は平均15,118円/㎡・坪単価約49,979円で、前年から-0.71%の変動となっています(tochidai.info集計)。これは町全体の平均であり、涸沼周辺・国道沿い・住宅地・農地など立地によって実勢価格は大きく異なるため、あくまで目安としてご覧ください。売却を具体的に検討する場合は、実家の立地条件を踏まえた個別の査定を受けることをおすすめします。
迷ったときの判断の順番
6つの選択肢のうち、どれか一つが「正解」というわけではありません。まず①自分や家族が将来住む可能性があるか、②貸す・活かす場合に採算が見込めるか、③管理を続ける負担に見合うか、という順番で考えると整理しやすくなります。判断がつかない場合は、空き家バンクへの登録と並行して、不動産会社に売却相場を聞いておくと、選択肢の比較がしやすくなります。
よくある質問
Q. 茨城町の実家は空き家バンクに登録しないと売却できませんか?
A. いいえ、空き家バンクを利用せず不動産会社に直接売却を依頼することも可能です。空き家バンクは町を通じた買い手・借り手探しの選択肢のひとつです。
Q. 空家活用支援補助金と空家等除却支援事業は両方使えますか?
A. 活用(修繕)を対象とした補助金と、解体(除却)を対象とした補助金は制度の目的が異なります。両方を検討する場合は、それぞれの条件・受付状況を町都市整備課に確認してください。
Q. 実家を貸すか売るか迷っています。どちらがよいですか?
A. 一概にはいえません。家賃収入と管理の手間を天秤にかけたい方は賃貸、管理負担から早く解放されたい方は売却が向く傾向にありますが、建物の状態や立地によって最適解は変わります。
Q. 空き家を放置すると固定資産税は必ず上がりますか?
A. 必ずではありません。特定空家等に指定され、町から勧告を受けた場合に住宅用地特例が外れ、税額が上がる可能性があるという仕組みです。適切に管理していれば対象にはなりません。
Q. 古民家として活用する場合、どんな費用がかかりますか?
A. 水回りや耐震性など建物の状態によって費用は大きく異なります。空き家バンク登録・取得・賃借に伴う修繕であれば、活用支援補助金(上限100万円)の対象になる可能性があるため、事前に町へ相談することをおすすめします。
Q. 茨城町の実家の売却相場を知りたいです。
A. 2026年の公示地価は町平均15,118円/㎡が目安ですが、これは町全体の平均であり、個別の物件価格を保証するものではありません。具体的な金額は無料査定でご確認ください。
まとめ|まず「選択肢を並べる」ことから
茨城町の実家・空き家には、住む・貸す・活かす・空き家バンクに登録する・売却する・解体するという6つの道があります。どれを選ぶにしても、まずは選択肢を並べたうえで、活用支援補助金や地価の目安といった一次情報を踏まえて比較することが後悔しない判断につながります。ハウスドゥ 家・不動産買取専門店 県庁水戸では、売却・活用どちらの視点からもご相談いただけます。実際の売却実績はこちらでもご覧いただけます。
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