「那珂市に実家がある。将来的に相続するかもしれないが、この先も人口や地価はどう動いていくのだろう」——ハウスドゥ 家・不動産買取専門店 県庁水戸には、那珂市周辺で実家や空き家を所有する方から、こうした長期的な視点でのご相談が寄せられます。この記事では、那珂市の人口・世帯数の長期推移と、公示地価の40年以上にわたる変化を一次データで確認し、「科学のまち」として知られる那珂市の不動産事情を掘り下げます。
那珂市の基礎データ|人口・世帯・面積
那珂市公式サイトおよび茨城県統計課「茨城県常住人口調査」によると、那珂市の常住人口は51,387人、世帯数は21,742世帯(いずれも令和8年4月1日現在)です。面積は97.82平方キロメートル(令和8年1月1日現在)、人口密度は1平方キロメートルあたり525.3人となっています。
那珂市は2005年1月21日に那珂町と瓜連町が合併して誕生した市で、水戸市の西隣、東海村の北隣に位置します。市域は旧那珂町エリア(菅谷・神崎・木崎・五台・戸多・額田・芳野など)と旧瓜連町エリアに大きく分かれ、それぞれ異なる街並みと生活圏を持っています。
年齢別人口割合
県統計課「茨城県常住人口調査」(令和7年10月1日現在)によると、那珂市の年齢別人口割合は15歳未満10.9%、15〜64歳54.5%、65歳以上34.6%です。65歳以上の割合が3割を超えており、茨城県平均や近隣のひたちなか市・水戸市と比較しても高齢化が進んでいる年齢構成といえます。
産業別就業人口
総務省統計局「国勢調査」(令和2年)による産業別就業人口割合は、第1次産業4.75%、第2次産業24.78%、第3次産業70.46%です。量子科学技術研究開発機構(QST)那珂フュージョン科学技術研究所をはじめとする研究機関や、周辺の製造業が一定の雇用を支えています。
国勢調査でたどる那珂市の人口推移【8時点・約35年間】
那珂市の人口を長期で見るために、総務省統計局「国勢調査」の8時点データ(茨城県統計課経由)を確認します。
- 昭和60年(1985年):47,388人
- 平成2年(1990年):51,078人
- 平成7年(1995年):54,178人(8時点中のピーク)
- 平成12年(2000年):55,069人
- 平成17年(2005年):54,705人
- 平成22年(2010年):54,240人
- 平成27年(2015年):54,276人
- 令和2年(2020年):53,502人
このデータで注目したいのは、那珂市の人口のピークが平成12年(2000年)の55,069人だった点です。1985年からおよそ15年間は増加基調が続き、2000年前後を境に緩やかな減少局面へと転じています。令和8年時点の常住人口51,387人と比べると、ピーク時から約3,700人・率にして約6.7%の減少です。全国的に人口減少が加速するなかでは、比較的緩やかな下落ペースにとどまっているとも言えます。

人口減少のペースが緩やかな背景
那珂市は水戸市・ひたちなか市・東海村という3つの隣接自治体への通勤・通学が可能な立地にあり、県央エリアのベッドタウンとしての性格も持ち合わせています。加えて、量子科学技術研究開発機構の研究施設に関連する転入需要が一定程度存在することも、極端な人口流出を抑える要因の一つと考えられます。ただし、これは複数の要因が重なった結果であり、単一の理由に断定できるものではありません。
財政力指数と土地利用の状況
県市町村課「市町村決算の概要」(令和6年度決算)によると、那珂市の財政力指数は0.61、義務的経費比率は54.6%です。また県市町村課「茨城県市町村概況」(令和6年1月1日現在)による土地利用の内訳は、農地43.2%・宅地16.3%・山林15.2%・その他25.2%となっており、市域の4割以上をいまも農地が占める、都市化と農地が同居するまちの姿がうかがえます。
世帯数は人口減少下でも増加傾向
那珂市公式サイトの資料によると、2005年の合併当初(那珂町・瓜連町の合算)の世帯数は19,452世帯でしたが、令和8年4月1日現在は21,742世帯まで増加しています。人口が緩やかに減少する一方で世帯数が増えているのは、核家族化や単身世帯の増加、高齢者の単独世帯化といった社会的な変化を反映した動きです。
この「人口減少・世帯数増加」という組み合わせは、那珂市に限らず茨城県内の多くの市町村で見られる傾向ですが、実家を所有するご家族にとっては「同じ延べ床面積の住宅を必要とする世帯の数自体は、必ずしも減っていない」ことを意味する点で重要なデータです。
公示地価でたどる那珂市の地価推移【1983年〜2026年・43年間】
民間の地価情報サイトが集計した国土交通省地価公示データによると、那珂市の公示地価平均は次のように推移しています。
- 1983年(昭和58年):20,384円/m²(坪単価67,387円)
- 1991年(平成3年):29,153円/m²(前年比+5.57%)
- 1995年(平成7年):43,881円/m²(バブル期の推計ピーク、坪単価145,064円)
- 2000年(平成12年):38,306円/m²(前年比-3.56%)
- 2004年(平成16年):34,273円/m²(前年比-4.35%、下落幅が最も大きかった年の一つ)
- 2010年(平成22年):27,447円/m²
- 2020年(令和2年):21,778円/m²
- 2025年(令和7年):21,603円/m²(前年比-0.17%)
- 2026年(令和8年):21,633円/m²(坪単価71,514円、前年比-0.04%)
1995年のピーク43,881円/m²から2026年の21,633円/m²までを比較すると、約30年間で半値以下の水準まで下落したことになります。ただし直近5年間の変動率を見ると、2021年-0.44%→2022年-0.38%→2023年-0.25%→2024年-0.17%→2025年-0.17%→2026年-0.04%と、下落幅は一貫して縮小しており、下げ止まりに近づいている傾向が読み取れます。あくまで市内の複数地点を集計した「平均」の目安であり、個々の土地の価格は駅からの距離や接道状況、旧那珂町・旧瓜連町のどちらのエリアかによって差が生じます。

基準地価は2025年にプラス転換
公示地価と並ぶ指標である基準地価(都道府県地価調査)の平均を見ると、2024年24,765円/m²(前年比-0.11%)から2025年24,818円/m²(前年比+0.05%)へと、わずかながらプラスに転じています。公示地価がまだマイナス圏にとどまっているのに対し、基準地価が先行してプラス転換した形で、那珂市の地価が下げ止まりから底打ちへと向かう過程にある可能性を示すデータの一つといえます。ただし単年の動きであり、断定的な将来予測は避けるべきです。
バブル期の急騰と、その後30年の調整
公示地価のデータをあらためて振り返ると、1988年から1992年にかけて那珂市の地価は毎年3〜6%前後の上昇を続け、1995年に43,881円/m²のピークをつけました。その後は2004年(-4.35%)や2005年(-3.14%)のように年5半から2010年代e)は下落率が年1%未満まで縮小し、直近ではほぼ横ばいに近づいています。43年間という長いスパンで見ると、那珂市の地価は「急騰→急落→緩やかな調整→横ばい」という典型的な推移をたどってきたことが分かります。
「人口減少でも地価下落が緩やかになる」那珂市特有の構造
那珂市のデータを重ね合わせると、人口はピーク(2000年)から緩やかに減少している一方、地価の下落幅は年を追うごとに縮小し、2026年にはほぼ横ばい水準(-0.04%)まで落ち着いています。この動きの背景として考えられる要因はいくつかあります。
- 世帯数の増加:人口が減っても世帯数臫が基調にあり、住宅需要が急激に細っているわけではない
- 研究機関関連の住宅需要:量子科学技術研究開発機構那珂フュージョン科学技術研究所(JT-60SA)関連の転入者による一定の需要
- 隣接自治体からのアクセス需要:水戸市・ひたちなか市・東海村への通勤圏として一定の底堅さがある
これらはあくまで公開データから読み取れる傾向であり、個々の土地の将来価値を保証するものではありません。実家や所有地の具体的な資産価値を知りたい場合は、無料査定で最新の実勢価格を確認するとをおすすめします。
那珂市で実家・空き家をどうする?知っておきたいこと
那珂市では、人口減少と高齢化の進行にともない、相続や実家じまいをきっかけに空き家・遊休不動産の扱いを検討される方が増えています。地価が下げ止まりに近づいているとはいえ、空き家を放置すると老朽化による資産価値の低下や、特定空家等に指定されるリスクが高まります。那珂市内の空き家の解体補助金については、当社の別記事「那珂市に空き家の解体補助金はある?答えと代替制度【2026】」で制度の有無と代替策を詳しく解説していますので、あわせてご確認ください。
また、那珂市エリアの不動産売却相場や売却の流れについては「那珂市の不動産売却相談窓口|プロが選ぶ3つの窓口【2026年版】」、那珂市の不動産売却・買取・査定全般については那珂市の不動産売却・買取・査定ページもあわせてご確認ください。
これまでの当社の売却実績・お客様の声は取引実績一覧でご覧いただけます。
ハウスドゥ 家・不動産買取専門店 県庁水戸に相談するメリット
ハウスドゥ 家・不動産買取専門店 県庁水戸は、水戸市を拠点に那珂市を含む県央エリアで不動産の仲介・買取を専門に行っています。俳優の古田敦也さんをイメージキャラクターに起用するハウスドゥブランドの知名度と、地域密着で積み重ねてきた取引実績を活かし、相続前のご相談から、訳あり物件・空き家の買取まで幅広く対応しています。査定額の根拠は宅地建物取引業法第34条の2第2項に基づき、書面でご説明いたします。
よくある質問(FAQ)
Q1. 那珂市の人口は増えていますか?
A. 国勢調査によると、那珂市の人口は平成12年(2000年)の55,069人をピークに緩やかな減少局面にあります。令和8年4月1日時点の常住人口は51,387人で、ピーク時から約6.7%の減少です。ただし世帯数はむしろ増加傾向にあります。
Q2. 那珂市の地価は今後も下がり続けますか?
A. 公示地価は1995年のピークから下落基調が続いてきましたが、直近の変動率は年々縮小しており、2026年は前年比-0.04%とほぼ横ばいです。基準地価は2025年に+0.05%とプラスに転じており、下げ止まりに近づいている可能性がありますが、将来の断定的な予測はできません。
Q3. 那珂市の世帯数が増えているのはなぜですか?
A. 人口全体が減少する一方で、核家族化や単身世帯の増加、高齢者の単独世帯化が進んでいるためと考えられます。2005年の合併当初19,452世帯だった世帯数は、令和8年時点で21,742世帯まで増加しています。
Q4. 那珂市はどんな産業が盛んですか?
A. 国勢調査(令和2年)による産業別就業人口は第3次産業が70.46%と最も多く、次いで第2次産業24.78%です。量子科学技術研究開発機構の研究施設や周辺の製造業が雇用の一部を支えています。
Q5. 那珂市の高齢化率はどのくらいですか?
A. 令和7年10月1日現在の年齢別人口割合は、65歳以上が34.6%です。15歳未満は10.9%、15〜64歳は54.5%となっています。
Q6. 那珂市の実家を将来的に売却する場合、どこに相談すればよいですか?
A. ハウスドゥ 家・不動産買取専門店 県庁水戸では、那珂市エリアの無料査定を承っています。相続前の資産価値把握や、空き家の活用・売却のご相談にも対応していますので、お気軽にお問い合わせください。
まとめ
那珂市の人口は2000年をピークに緩やかな減少局面にありますが、世帯数は増加傾向が続いています。地価も1995年のピークから下落してきたものの、相近では下落幅が年々縮小し、2026年はほぼ横ばい水準まで落ち着いています。実家や所有地の将来を考えるうえでは、こうした長期データを踏まえつつ、個別の立地条件による違いを無料査定で確認することが大切です。
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